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ヤングなでしこ、初の決勝進出ならず…延長戦の末にフランスに2失点で惜敗

2016.11.29

ヤングなでしこはFIFA U-20女子ワールドカップでフランスと対戦した [写真]=Getty Images

 FIFA U-20女子ワールドカップ パプアニューギニア 2016準決勝が29日に行われ、U-20日本女子代表とU-20フランス女子代表が対戦した。

 自国開催だった2012年以来3大会ぶりの出場で初優勝を狙う“ヤングなでしこ”。高倉麻子監督のもと2勝1敗でグループAを首位通過すると、準々決勝でU-20ブラジル女子代表を3-1で撃破した。準決勝ではU-20ドイツ女子代表との欧州対決を制したフランスと激突する。ヤングなでしこのスタメンには、背番号10のFW籾木結花らを起用。キャプテンマークはDF乗松瑠華が着用した。

フランス戦に臨んだヤングなでしこ [写真]=Getty Images

フランス戦に臨んだヤングなでしこ [写真]=Getty Images

 試合は開始9分、左サイドでボールを受けたフランスのメール・ガルビーノが、ドリブルから左足でミドルシュート。しかしボールはクロスバーの上に外れた。

 続く24分、フランスはエリア付近を強引に突破し、最後はデルフィン・カスカリーノが右足を振りぬく。しかしDF市瀬菜々が体を張ってシュートをブロック。得点を与えない。

 ここまで効果的な攻撃を見せられない日本は26分、アクシデントが発生する。宮川麻都が手を負傷し、守屋都弥との交代を余儀なくされた。

負傷交代に顔を覆った宮川 [写真]=Getty Images

負傷交代に顔を覆った宮川 [写真]=Getty Images

 それでも42分、エリア内でボールをキープした長谷川唯が、DFを背負いながら反転して右足でシュート。しかしボールはポスト左へ外れた。スコアレスで前半を終える。

 後半に入って56分、日本を再びアクシデントが襲う。ハワ・シソコからタックルを受けた上野真実がピッチ上で倒れると、プレー続行不可能と判断。西田明華が代わりに投入された。日本は負傷によって2枚もの交代カードをきることとなった。

 その後は一進一退の攻防。両チームともに決定機を作れない時間が続く。

 それでもフランス選手の足が止まり始めた84分、日本はピッチ中央でFKを獲得する。ここでキッカーを務めた籾木のシュートは枠をとらえるが、ボールは直接GKマイリーン・チャバスにキャッチされた。結局後半アディショナルタイム5分を含めても得点は生まれず、試合は延長へ突入した。

 迎えた99分、ついに均衡が破れる。フランスは右サイドを駆け上がったマリオン・ロマネッリがカスカリーノからパスを受けると、すぐさまクロスを供給。これにカーラ・マテオが頭で叩き付け、ネットを揺らした。

ヤングなでしこがヘディングシュートを叩き込まれたシーン [写真]=Getty Images

ヤングなでしこがヘディングシュートを叩き込まれたシーン [写真]=Getty Images

 さらに直後の101分、フランスは左サイドを突破しエリア内へ進入。日本のDF陣がボールに寄せるが、エリア右でフリーとなったジュリアン・ギャスラの前にこぼれると、右足でゴール左上へ蹴りこんだ。日本は2点ビハインドとなった。

 延長後半に入って108分、日本はエリア内で籾木が倒されPKを獲得。このチャンスを籾木自らしっかりと決め、1点差に詰めよる。

 日本はその後、前線に河野朱里を投入しさらに攻勢を強める。116分にはCKのセカンドボールを拾った守屋が左足でゴールを狙うが、シュートは枠をとらえることができなかった。

 結局このままタイムアップ。延長戦で2点を失った日本が、PKで1点差とするも1-2で敗れた。この結果、フランスが来月3日に行われる決勝に駒を進めた。敗れたヤングなでしこは同日開催の3位決定戦にまわる。

【スコア】
U-20日本女子代表 1-2 U-20フランス女子代表

【得点者】
0-1 99分 カーラ・マテオ(フランス)
0-2 101分 ジュリアン・ギャスラ(フランス)
1-2 109分 籾木結花(PK)(日本)

クラシコ

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