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なでしこ、リオ五輪最終予選は黒星発進…大儀見の追撃弾も及ばず豪に敗戦

2016.02.29

ボールを奪い合う宮間(左)とバンエグモンド(右) [写真]=Getty Images

 リオデジャネイロ・オリンピック 女子サッカー アジア最終予選の第1節が29日に行われ、なでしこジャパン(日本女子代表)とオーストラリア女子代表が対戦した。

 同予選は、2月29日から3月9日にかけて大阪府で開催。日本、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、オーストラリア、中国、韓国、ベトナムの計6チームが参加し、総当たりのリーグ方式で、上位2カ国にリオ五輪の出場権が与えられる。

 4大会連続の五輪出場を目指すなでしこは、初戦の先発メンバーにGK山根恵里奈、DF岩清水梓、DF鮫島彩、DF有吉佐織、DF熊谷紗希、MF宮間あや、MF川澄奈穂美、MF阪口夢穂、MF中島依美、FW大野忍、FW大儀見優季が名を連ねた。

 最初にシュートチャンスを作ったのはオーストラリア。3分、ロングボール1本で右サイド高い位置に抜けだしたミシェル・ヘイマンがドリブルでDFをかわすと、エリア内右から左足で狙ったが、ここはGK山根が正面でキャッチした。

 一方のなでしこは16分、左サイドの中島が上げたクロスのこぼれ球を、エリア外右の川澄が右足ボレー。しかし、ここは枠の左に逸れた。さらに21分、左サイドをドリブルで突破した鮫島が中央にグラウンダーで折り返すと、エリア内に走り込んだ阪口がワントラップから左足で狙ったが、GKの好セーブに阻まれ得点とはならない。

 するとピンチを凌いだオーストラリアが25分に先制点を奪う。右サイドからカトリーナ・ゴリーが右足でクロスを供給。このボールにエリア内中央で合わせたリサ・デバナのヘディングシュートがゴール右上に吸い込まれた。失点を喫したなでしこは34分にもピンチを迎える。エリア外ゴール正面の位置でFKを与えると、アランナ・ケネディが右足で直接狙う。しかしこのシュートはわずかにゴール左へ逸れ、追加点とはならなかった。

 前半のうちに同点を目指すなでしこは早くも選手交代に出る。39分、大野に代えて横山久美が投入された。ところが直後の41分、アンラッキーな形からゴールを奪われてしまう。ハーフウェイライン付近から阪口が左サイドへ展開したパスがピッチ中央の主審に当たってルーズボールになると、これを拾ったデバナがDFラインの裏にスルーパス。抜け出したヘイマンがGKをかわしてシュートを流し込んだ。

 2点のビハインドを背負ったなでしこは前半アディショナルタイム2分、中島からのロングパスを右サイド高い位置で受けた川澄がエリア内右に走り込んだ有吉にパス。ここから有吉がマイナス方向に折り返すと、阪口が左足ダイレクトで合わせたシュートにゴール前の大儀見が反応。GKの目前でコースを変えてネットを揺らした。なでしこがラストプレーで1点を返し、前半は2-1で折り返す。

 後半立ち上がりの49分、なでしこが決定機を迎える。右CKのこぼれ球を繋ぎ直して右サイドの宮間にパスが通ると、ここからのクロスボールがゴール前の阪口に渡る。阪口は胸トラップから右足ボレーで狙ったが、シュートはGKの正面に飛んでしまった。63分には宮間がエリア手前左から右足でミドル。このシュートは枠の右上を捉えたが、GKの好セーブに阻まれ同点とはならない。

 すると終盤に差し掛かろうかという78分、オーストラリアが決定的な3点目を奪う。右サイドから攻撃を仕掛け、エミリー・バンエグモンドが右足でアーリークロスを供給。ファーサイドでフリーとなっていたゴーリーが頭で合わせると、右ポストを叩いたシュートがネットを揺らし、点差が2点に開いた。

 窮地に立たされたなでしこは84分、川澄と鮫島を下げ、岩渕真奈と川村優理を投入する。残り時間で同点を目指したなでしこだったが、オーストラリアの体を張った守備のまえに得点を挙げることはできず、試合は3-1で終了。オーストラリアが勝ち点3を獲得し、なでしこは黒星スタートとなった。

 なでしこは3月2日に韓国と、オーストラリアは同日にベトナムと対戦する。

【スコア】
なでしこジャパン 1-3 オーストラリア女子代表

【得点者】
0-1 25分 リサ・デバナ(オーストラリア)
0-2 41分 ミシェル・ヘイマン(オーストラリア)
1-2 45+2分 大儀見優季(なでしこ)
1-3 78分 カトリーナ・ゴリー(オーストラリア)

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