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なでしこリーグの大阪高槻、活動支援金を募集へ…経営難で存続危機に

2015.07.30

会見に臨んだ代表取締役社長の横山稔氏

 スペランツァFC大阪高槻は30日、記者会見を開き、チームのなでしこリーグ参戦継続に向けて活動支援金を募ることを決定したと発表した。

 会見に出席した同クラブの代表取締役社長を務める横山稔氏は、次のように声明を発表している。

「本日は、突然の記者会見にもかかわらずお集まり頂きまして有難うございます。日頃は、報道関係者の皆様方にはスペランツァFC大阪高槻の報道にご協力を賜りまして有難うございます。さて、『なでしこジャパン』がワールドカップで準優勝となり、また、なでしこリーグが開催されている最中ではございますが、当クラブの経営状況についての説明と広く皆様方からご支援を頂きたいとの思いで、本日会見をさせて頂くことと致しました」

「まず、今回の財務危機に至る経緯としては、シーズン開始当初より、現在ご支援いただいているスポンサー様を含め、様々なスポンサー様にお願いをしてまいりましたが、シーズンを戦い続けるのに必要な運営資金の調達をすることができませんでした。これは、全て経営責任者である私の見通しの甘さと力不足によるもので、責任を実感しております」

「また、このタイミングでの発表になってしまったことについては、今シーズンもスポンサーとして支援頂いているスポンサー様には大変申し訳無いのですが、この経営危機を乗り越えるには、現状の危機を公表し、広く皆様方よりご支援を頂くしか無いと判断し、シーズン途中ではございますが、このような発表に至りました」

「今後は、頑張っている選手やスタッフの為に、大阪高槻からなでしこの火を消さない為にもチームの存続を第一として取り組んでまいりたいと考えております。これからチームが本年度活動する 12月までの運営資金として 3000万円が不足すると予想しております。この額を目標額としてこれから皆様方にご支援をお願いさせて頂きたいと思います」

「この資金調達額は大変ハードルの高いもので大きなチャレンジであると認識しておりますが、選手や子供たちの夢の為にも頑張ってまいりたいと思います。是非、全国の皆様にご理解を頂き、引き続き選手達に活動の場を与えて頂きます様お願い申し上げます」

 なお、支援金の受付期間は、2015年7月30日(木)から8月31日(月)まで。目標金額は1000万円で、集まった資金は「リーグ戦運営費」「リーグ戦遠征費」 「選手・スタッフ給与、人件費」 「事務所経費」に使用される。また、新規スポンサーも募集しており、スポンサーでの目標額は2000万円と発表されている。

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