2015.06.28

葛藤の中での成長…岩渕、宣言通りの活躍でベスト4進出の立役者に

岩渕真奈
決勝点を挙げた岩渕(左)[写真]=FIFA via Getty Images

文=江橋よしのり

「試合を決めるような活躍をしたい」。

 前日に語ったとおり、岩渕真奈が自身のワールドカップ初ゴールでなでしこジャパンを準決勝に導いた。なでしこジャパンが世界大会のベスト4に進出するのは、2008年の北京五輪、2011年の女子W杯、2012年のロンドン五輪に続き4大会連続となった。

 なでしこジャパンは27日、FIFA女子ワールドカップ カナダ2015の準々決勝をオーストラリアと戦い、1-0で勝利した。

 戦前の予想では、オーストラリアは立ち上がりから前へ前へと圧力を掛けてくるものと思われた。しかしなでしこジャパンは、技術と知性を駆使して相手の勢いを逆手に取るのがうまい。相手1トップにボールを追わせて、フリーになったほうのセンターバックがハーフウェーラインまでドリブルで持ち上がる。こうして相手全体を下げさせ、相手の体力を消耗させることに成功した。

 攻撃陣は何度もチャンスを作りながら、最後の壁を崩しきれず、スコアはこう着状態が続いた。だが72分に投入された岩渕が、CKからの流れで得点を決めた。

「やっぱり途中出場の選手が頑張らないとダメ」。岩渕は、まるで自分に言い聞かせるように、そうコメントする。思い返せば4年前、大会途中からレギュラーに定着した川澄奈穂美の活躍を、悔しい気持ちで眺めていた。今大会でも、決勝トーナメントに入ると川澄が先発に復帰。岩渕はまた葛藤にあえいだようだが、オランダ戦の後には「途中から入る選手も大切だということが分かってきました」と自分の役割を受け入れ、勝負に賭ける思いを強くした。

 そんな岩渕は今大会、「私の分まで頑張って」と期待を託した安藤梢のために勝ちたいという意欲も強い。このオーストラリア戦も、岩渕は安藤のユニフォームを着せたシロクマのぬいぐるみを抱えて、ベンチに入ったほどだ。

「今日の1点で、あと2試合を戦えることになった。自分としても次につながる得点になったと思います」と語る岩渕に、準決勝イングランド戦でも活躍を期待したい。

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