太陽のまわりを虹が囲む [写真]=金子悟
文＝江橋よしのり
FIFA女子ワールドカップ カナダ2015に参戦中のなでしこジャパンは22日午前（日本時間23日）、バンクーバー市内の人工芝グラウンドでベスト16のオランダ戦に向けた実戦形式練習を行った。
練習を終えた後、選手が取材に対応していると、突然カメラマンたちが地面に横たわり、低い位置からレンズを上向きにして撮影を始めた。気づいた記者や選手たちが「何があるの？」と空を見上げると、なんと太陽の周りを、虹色のリングが囲んでいたのだ。
過去にも虹は、なでしこジャパンに幸運を運んで来た。2006年のアジアカップでは9年ぶりに中国を破った直後、アデレードの空に大きな虹が架かっていた。また、前回2011年のW杯でも、ドイツ戦に向けての練習を終えた後、やはり選手と報道陣はヴォルフスブルクで虹を見上げていた。
虹は、なでしこジャパンにとって吉兆のしるし。取材を終えたGK山根恵里奈は、空に向かって両手を合わせ「いいことありますように！」と祈りを捧げた。
なお、午後には佐々木監督と阪口夢穂が記者会見に登壇。日本、オランダ、カナダなどから詰めかけた約100人の報道陣を前に、佐々木監督は「これから決勝までの4戦で、必ずドラマが生まれる。いいドラマを創っていきたい」と力強く宣言。阪口は「オランダの速攻、カウンターに注意したい」と展望した。