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なでしこ、アジア大会7大会連続のメダル確定…連覇懸かる決勝進出

2014.09.29

阪口(左端)の先制点を喜ぶ北原(背)と長船 [写真]=Getty Images

 第17回アジア競技大会女子サッカーの準決勝が29日に行われ、なでしこジャパンとベトナム女子代表が対戦した。

 2010年広州大会からの大会連覇を目指すなでしこは、高瀬愛実がグループリーグ初戦の中国戦以来の先発復帰となり、増矢理花とツートップを組み、川澄奈穂美や宮間あやらもスタメン。準々決勝の香港戦で先発した岩清水梓や猶本光はベンチスタートとなった。

 立ち上がり、ベトナムは細かくパスをつなぎ相手陣内に侵入して試合を展開。しかし、なでしこは徐々にペースを掴むと、17分にはピッチ中央で縦のパス交換から最後は高瀬がシュートしたが、相手GKダン・チ・キウ・トリンの守備範囲。20分には、中島依美のミドルシュートがGKの前でバウンドし、ファンブルを誘うと高瀬がつめてネットを揺らしたが、オフサイドでノーゴールとなった。

 24分、なでしこは羽座妃粋が鋭い右クロスを送ると、高瀬のポストプレーから増矢が強烈なシュート。これはGKの正面をついたため弾かれたが、同プレーでCKを獲得。その流れから宮間が右クロスを上げ直すと、GKがパンチングしたこぼれ球をペナルティエリア内で拾った阪口夢穂が蹴り込み、先制点を獲得する。

 なでしこは35分にも増矢のスルーパスから有吉佐織が抜け出したが、シュートはGKトリンの好セーブに遭う。40分にも右サイドから川澄のグラウンダーのクロスに増矢がゴール前で合わせたが、GKトリンが防ぐと、こぼれ球を再び増矢がシュートしたが、ここも好反応で追加点は生まれず。前半はなでしこの1点リードで終える。

 後半からなでしこは中島に代えて吉良知夏を投入する。53分、なでしこは左CKを獲得。宮間の送ったボールをベトナムの選手がニアでヘディングすると、右サイドのポストをヒット。こぼれ球を拾った北原佳奈が折り返すと長船加奈が頭で合わせて追加点を獲得した。

 64分には高瀬に代えて菅澤優衣香を送り出し、2枚目の交代カードを切る。ベトナムは失点後に縦に速い攻撃を見せ、なでしこゴールに近づく。なでしこは73分、宮間のロングシュートがクロスバーに直撃し、こぼれ球に反応していた菅澤に決定機が訪れたが、シュートはGK正面に蹴ってしまう。しかしそのプレーでCKを獲得すると、ショートコーナーから宮間の右クロスをニアサイドの菅澤が頭で合わせ、今度はネットを揺らし、試合を決める3点目を獲得した。直後に阪口を下げ、猶本を投入し、佐々木則夫監督は交代枠を使い切る。

 なでしこは終盤にも菅澤や増矢、猶本にチャンスが訪れ、北原のミドルシュートがクロスバーを叩く場面もあったが、4点目はならず。守備陣はきっちりと完封し、3-0で勝利した。なでしこは、10月1日に行われる決勝で、韓国女子代表と北朝鮮女子代表の勝者と対戦する。

【スコア】
なでしこジャパン 3-0 ベトナム女子代表

【得点者】
1-0 24分 阪口夢穂(なでしこジャパン
2-0 53分 長船加奈(なでしこジャパン
3-0 73分 菅澤優衣香(なでしこジャパン

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