2012.08.03

なでしこ、攻撃力がベスト4進出の鍵…守備面には不安も/ブラジル戦前日練習

宮間「全員がオリンピックの舞台に立てたことが素晴らしい」

 準々決勝のブラジル戦を前になでしこジャパンはカーディフ大学で約1時間半の練習を行った。大雨が降る中での最終調整となったが、佐々木則夫監督はブラジルのフォーメーションを想定した練習を指示。最後にはPK戦の練習も行ったという。

 1次リーグ最終戦の南アフリカ戦で意図的な2位通過狙いの指示を出したことが各方面で波紋を呼んだが、FIFA(国際サッカー連盟)もIOC(国際オリンピック委員会)からも「おとがめなし」という見解が出され、チームは何の迷いもなくブラジル戦に臨める状態だ。佐々木監督が2位通過狙いの指示を出した最大の理由は「コンディションを崩したくない」というものだったが、カーディフに残留できたことで「移動の負担がかからなかったことでコンディションはいい」とDF鮫島彩らイレブンもいい状態を保てている。

 ブラジルとは4月のキリンチャレンジカップで対戦し、4―1で勝利しているものの、当時はブラジルの大エースのFWマルタが不在。「この前とは別物と思っている。そんな(前回勝っているという)気持ちで入ったらやられる」と佐々木監督は気を引き締める。しかも前回はブラジル代表のバルセロス監督が4バックをテストした。今回、本来の3バックに戻してくることが濃厚だけに、チームとしても対応に追われている。

 ブラジルが敷く3バックのマンツーマンシステムは、日本にとって未知の戦術と言っていい。それだけにこの日の紅白戦では3バックを想定した練習を行ったが、MF澤穂希は「やりづらい感じで、シミュレーションはうまくいかなかった。最後のほうはバラバラになってしまった」と完璧な調整といかなかったことを告白した。マルタに加え、五輪2大会連続得点王のFWクリスチアネがともに左利きという特殊な2トップを相手にするだけに、守備陣は最後まで意識のすり合わせに余念がなかった。

 一方、攻撃陣は「ブラジルの守備は崩せる」という意識で一致。FW大儀見優季は「相手の3バックを広げたり、寄せたりすることができればいい。相手はマンツーでくるから、1対1の駆け引きで裏に抜けられる」と攻略に自信を見せる。MF川澄奈穂美も「3バックならコーナー付近(両サイドの深い位置)が空くので、自分はワイドに開いて運動量でそこをついていきたい」と弱点も見つけている様子だ。

 ノックアウトステージのため、延長戦やPK戦に突入することも考えられる。佐々木監督は「向こうはマンマークでくるから疲れる。この前の英国戦の後半も運動量が落ちた」と分析。川澄も「万が一、延長戦になっても自分たちに分がいいと感じている」と長丁場の戦いは歓迎ムードだ。とはいえ、W杯優勝時の最後のPKキッカーを務めたDF熊谷沙希が「その前にFWが決めてくれる」というように、チームは90分での勝利しか考えていない。

 

[写真]=Getty Images

 

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