浦和レッズは7月31日、埼玉スタジアム2002で行われた『Jリーグインターナショナルシリーズ2024 powered by docomo』で来日中のニューカッスルと対戦。今夏の加入後、初先発を飾ったFW二田理央のゴールで一度は追いついたものの、その後の好機を生かしきれずに1-4というスコアで敗戦を喫した。
前線の右サイドで先発した二田は、1点ビハインドで迎えた23分、左サイドに流れてボールを受けたFW松尾佑介がゴール前へ送ったセンタリングに反応。左足のヒールでボールを流し込み、試合を振り出しに戻す同点弾を記録した。さらに30分には、流れるようなパス交換からボックス右のスペースに抜け出そうとしたところで足をかけられてPKを獲得。これは相手GKの好セーブもあり得点には繋がらなかったが、その他にも果敢にゴールへと迫り存在感を示した。
試合後、二田は「ゴールを狙うことしか考えていなくて、ゴール前に入っていくのが自分の武器だと思っている」と主張。得点シーンに関しては、「(松尾)佑介くんがFWで左に流れた時に絶対に自分が(ゴール前に)入っていくというのは試合前にも話していたので、形にできて良かった」と振り返りつつ、その他の決定機を生かせなかったこともあり、「シュートチャンスがある中で、どれだけ自分が少ないチャンスを決め切ることができるのか。チームを楽にするためにも、チャンスを逃さず決め切れるようにしたい」との課題が口をついた。
欧州のトップクラブと対戦した中で、「ゴール前でのポジショニングなどは次の試合でも生かしたい」と手応えを感じた一方で、「間で受けて叩いたり、もっと中でもプレーできれば、もう少し相手の嫌がることができる」との改善点を挙げ、そういった動きの幅を作ることで、「背後に抜ける動きやゴール前でのポジショニング」といった自身の“武器”もより生かせるとの考えを示した。
それでも、愚直に前へ、ゴールへと突き進む姿勢は、今の浦和に必要な部分のようにも感じる。そういった姿勢について、二田は「サッカーはゴールを決めるスポーツなので、積極的に前を、ゴールを常に狙いたいと思っています」と述べ、「チームの中で一番ゴールを狙う存在になりたい」と語る。
実戦をこなしていくことで、感覚的なところは「良い感じになってきている」という。自身の特徴に関してもチーム内での理解が進み、この日もMFサミュエル・グスタフソンを中心に裏を突くボールが何本も出てきていた。あとは本人も自覚しているように「チャンスがある中でよりゴールを決められるように1点で満足せずに次のゴールを狙ってゴールを決めていくこと」ができれば、自ずとチームの状況は好転し、チームメイトや指揮官、そしてファン・サポーターからの“信頼”を得ることにもつながるはずだ。
今季のJ1リーグも残り14試合。前半戦で存在感を示したMF中島翔哉や、同じ新戦力組のMF本間至恩とは異なる“動き”をチームにもたらす二田の存在が、新たな起爆剤となるか、注目だ。
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