徳島が誹謗中傷的な行為等への対応を発表
徳島ヴォルティスは6日、クラブ公式サイト上にて「誹謗中傷的な行為等への対応について」と題したリリースを発表した。
今季、徳島は明治安田J2リーグで8試合を消化し、1勝2分5敗と苦しんでいる。19位のザスパ群馬と勝ち点「5」で並ぶものの、順位は単独最下位。3月31日には吉田達磨前監督が解任され、岡田明彦強化本部長も同日付けで辞任した。
また、今月1日にはMF島川俊郎が現役引退を発表。今季から徳島へと加入し、リーグ戦7試合に出場していた島川の突然の引退発表はファンに衝撃を与えた。その後、自身のYouTubeチャンネル『としおVideo/島川俊郎』にて動画を公開した際には「どうしても許せないことがあったからです」と引退の理由を語り、その内容が波紋を呼んでいる。
さらに、4日にはクラブ側からMF西谷和希との契約を双方合意のもと解除することも発表されている。西谷はクラブ公式サイトをとおして「今回、何とかチームを良くしたいという気持ちではあったのですが、その気持ちとは逆にチーム状況を悪くしてしまうような形になり、結果としてクラブに迷惑を掛けてしまい、本当に申し訳なく思っています」と声明を出しており、島川も含めて何かしらの行き違いやトラブルがあったことがうかがえる。
今回、徳島はクラブ公式サイトで「今シーズン『J1昇格』を目標に掲げJ2リーグ戦に挑んだにもかかわらず、第8節を終えて1勝2分5敗という結果となり、ファン・サポーターの皆様、スポンサー企業の皆様、ホームタウンの皆様、様々な形でクラブに関わりご支援をいただいている皆様に大変ご心配をお掛けしております」と謝罪しつつ、次のように続けた。
「その中で、チーム状況を改善し良い方向に進めるために現状で出来得る最善と思われる方策を実行しております。しかしながら、これまでの過程や方法において配慮不足があったと認識しております。その結果として、皆様が既にご存じのように一連の状況を招く結果となり、多くの皆様にクラブに対する不信感を生じさせてしまう事態となったことに対して、深くお詫び申し上げます」
「このような中ではございますが、クラブから皆様へのお願いがございます」
「4月4日(木)にリリースをおこなった西谷和希選手との双方合意に基づく契約解除発表後、SNSやインターネット上で弊クラブに所属する選手・スタッフや家族近親者等を含むクラブ関係者に対する誹謗中傷等や、事実に基づかない悪意ある書き込み行為等が確認されております」
・特定の選手・スタッフに対して、事実ではない情報をもとに非難、攻撃すること。
・特定の選手・スタッフに対して、本人を傷つける意図と認識せざるを得ない表現での意見や批判を超える表現で攻撃すること。
・選手・スタッフの家族等関係者に対するメッセージ等の送信、またSNSやインターネット上で攻撃すること
「誹謗中傷や脅迫、また差別的言動は、いかなる理由があっても許されるものではありません。弊クラブでは、皆様よりいただく様々なご意見やご批判に関しては全てに目を通し真摯に受け止めさせていただいております。しかしながら、上記のような攻撃することを目的とした行為や、事実に基づかない情報発信によって、選手・スタッフが本来の業務に邁進できない事態になりかねない状況は大変遺憾であり、非常に危惧すべき状況であると考えております」
「このような悪意ある書き込み等の誹謗中傷行為は、名誉毀損等の犯罪を構成し、また損害賠償請求の対象となる可能性があります。また、皆様から多くいただいておりますご意見に関しては、クラブでは事実を把握しておりますが、双方で合意した契約に関する事項となるため詳細をご説明できない点はご理解いただきたいと考えます。事実に基づかない憶測等による情報発信は特にご注意いただき、謹んでいただきますようお願いします」
「今後上記のような行為を確認した場合には、弁護士等と協議の上、しかるべき法的措置を検討させていただくとともに、発信者情報開示請求を実施するなど、SNSやインターネット上の誹謗中傷行為等にも対応して参ります。また、被害が確認される選手や関係者、ご家族等の皆様に対するケアについても取り組んで参ります」
「ファン・サポーターの皆様におかれましては、そういった発信を厳に謹んでいただくとともに、拡散をされないようご協力をお願いいたします」
「重ねてとなりますが、クラブが現在置かれている状況は必ず改善していかなければならず、J2リーグ戦においては1戦1戦を勝利に向けて全力で戦うとともに、クラブとして皆様の信頼を回復すべく最大限の努力を続けて参ります。何卒ご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます 徳島ヴォルティス株式会社」
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By サッカーキング編集部
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