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水戸DF松田隼風、ハノーファーU-23への期限付き移籍が決定「自分の成長のためにも…」

2023.06.08

期限付き移籍が決定した松田隼風 [写真]=J.LEAGUE via Getty Images

 水戸ホーリーホックは8日、DF松田隼風がブンデスリーガ2部に所属するハノーファーのU-23チームに期限付き移籍することを発表した。

 移籍期間は2023年7月1日から2024年6月30日まで。松田は現地でのメディカルチェックを経て、正式な契約を締結する予定だ。期限付き移籍先のハノーファーのU-23チームは、レギオナルリーガ(4部相当)に所属。2022-23シーズンは36試合で勝ち点「67」を獲得し、19チーム中3位という成績を収めた。


 なお、6月11日に本拠地『ケーズデンキスタジアム水戸』で行われる明治安田生命J2リーグ第20節のジェフユナイテッド千葉戦が水戸での最後の出場機会となる。試合終了後には、松田からの挨拶の場が設けられる予定だ。

 水戸とハノーファーは今年4月、7月から3年間に渡って育成業務提携を締結することを発表。水戸に所属する若手選手が毎年1名、ハノーファーのU-23チームへとレンタル移籍し、トレーニングや試合を通じてトップレベルへのステップアップを目指していくことになると発表していた。今回の移籍も育成業務提携の中に含まれる条項の一つであり、ハノーファー側が松田を高く評価したことで実現に至ったという。

 2002年10月2日生まれで現在20歳の松田は、JFAアカデミーU-18所属時の2021年9月に水戸に特別指定選手として登録され、翌年2月に正式に同クラブに入団した。左サイドバックを主戦場に昨シーズンは明治安田生命J2リーグで12試合に出場。今シーズンは開幕からここまで7試合に出場し1ゴールをマークしている。また、U-20日本代表にも名を連ねており、アルゼンチンで行われたFIFA U-20ワールドカップでも3試合に出場した。

 今回の移籍に際し、ハノーファーでアカデミーダイレクターを務めるユリアン・バットマー氏と松田は、それぞれ次のようにコメントしている。

◼︎ユリアン・バットマー氏
松田隼風選手のU-23チームへの移籍が実現することは、水戸ホーリーホックとの提携関係をより良いものにしていく上で大きな意味を持つことです。才能に溢れ、非常に高いモチベーションを持った左利きのサイドバックがハノーファーのファミリーに加わり、我々のアカデミーチームでプレーすることで、ヨーロッパでのキャリアをスタートしてくれることを非常に嬉しく思っています」

◼︎松田隼風
「この度、ドイツブンデスリーガ2部に所属するハノーファーのU-23チームに期限付き移籍することになりました。僕はこれまでの各年代別の代表チームの活動で、海外の選手たちと対戦する機会に恵まれてきたこともあり、少しでも早く海外挑戦をしたいという思いを持っていました。また、今年5月に行われたU-20W杯に出場させていただいたことで、あらためて自分の課題にも気づかされました。そんな中、クラブの取り組みがきっかけとなり、ハノーファーからお話をいただけたことは大変光栄ですし、自分の成長のためにも海外の厳しい環境に身を置きたいと思い、今回の移籍を決断しました」

「特別指定も含めると約2年間、いろいろな経験を通じて選手としても人としても大きく成長させてくれただけでなく、今回の移籍も快く送り出してくれたクラブのすべての皆さん、そしてスタジアムやアツマーレでいつも僕を鼓舞してくれたファン・サポーターの皆様に心から感謝しています。今チームは少し苦しんでいる状況ですが、きっとここから好転していくと信じていますし、ドイツから水戸ホーリーホックの躍進を応援しています」

「まずは一年間の期限付き移籍となりますが、次のステップを勝ち取れるよう、そしてもっともっと良い選手になっていけるよう、一日一日を大切に過ごしてきますので、今後も応援いただけると嬉しいです。いつか自分の成長の証と感謝の気持ちを水戸ホーリーホックのユニフォームを着て、ピッチで表現する日を僕自身、楽しみにしています。頑張ってきます!!」

By サッカーキング編集部

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