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チームの呪縛を解いたエウベルの先制弾! 水沼宏太「マリノスらしいサッカーを表現できた」

2022.10.29

 明治安田生命J1リーグ第33節が29日に行われ、首位の横浜F・マリノスはホームで浦和レッズと対戦。この試合に勝利し、2位の川崎フロンターレが引き分け以下に終わると3年ぶりのリーグ優勝が決まる横浜FMを勇気づける一撃が17分に生まれた。

 アンデルソン・ロペスのポストプレーから右サイドにボールが展開されると、最後はボックス右に侵入した水沼宏太が「最初から打とうと決めていた」と、カットインから左足を思い切り振り抜く。すると、応対したアレクサンドル・シュルツの足に当たったボールがファーポストへ流れ、このボールに反応したエウベルが右足でゴールネットを揺らした。


  直近の2試合は、下位に低迷するチーム相手に主導権を握りながら得点を奪えずにセットプレーやカウンターから失点を喫し、いずれも無得点のまま敗戦。その中で後方から川崎Fの足音が近づいてくる嫌な流れが続いていただけに、早い時間帯に生まれたゴールに、チームが、サポーターが安堵し、歓喜した。

 その先制点を演出した水沼は「ゴールを奪いたい気持ち、勝ちたい気持ちを強く持っていられるかというところが重要だと思っていた」と語り、「今日みたいなシーンで足を振ることで、どんな状況が生まれるかわからないですし、エウベルのところに溢れてゴールにつながったのは良かった。相手にとって怖いプレーを積極的にすることが大事。そういうところから1点目が決まって、そこからマリノスらしいサッカーをみんなが表現できたんじゃないかと思う」と総括した。

 また、先制点が持つ意味の大きさについて問われると、「間違いなくあったと思いますし、相手の出方も変わってくる。最初にしっかり仕留めるところで仕留めることが大事だなと改めて感じました。そこから自分たちも勢いにのり、やりたいことができるようになるので、先制点はすごく大事」と述べ、その重要性を強調した。 

 殊勲の先制弾を含めて3ゴールに絡んだエウベルも「先制点を決める時間帯が早かったのが大きかった。ここ2試合は決めきれず、相手はブロックを敷いてセットプレーやカウンターで終盤に決められた。その2試合も早い時間帯に先制点を決めていれば、また違う試合になっていたと思う」とコメント。水沼同様、序盤に得点を奪えたことが快勝劇に繋がったとの見解を示した。

 同日の試合で川崎Fも勝利を収めたため、リーグ優勝はお預けとなったが、泣いても笑っても次が最終節。横浜FMは敵地でのヴィッセル神戸戦で勝利を収めることができれば、無条件でリーグ優勝が決定する状況だ。

 その一戦に向けて、エウベルは「ホーム、アウェイ関係なく、今日みたいなパフォーマンスを次の試合で見せることができたら必ず勝てる」と自信を窺わせ、水沼も「自力でタイトルをつかめる状況に変わりはないので、勝利を目指してやりたい。今日の試合に満足することなく、もっともっと自分たちらしいサッカーをピッチで表現できるように最高の準備をしたい。今日来てくれたファンのためにも、なんとしてもタイトルをつかみたいと思います」と、意気込みを口にした。

 雌雄が決するJ1リーグ最終節は11月5日に一斉開催で行われ、横浜FMは敵地で神戸と、逆転優勝を目指す川崎FはFC東京との多摩川クラシコに臨む。

By サッカーキング編集部

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