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広島DF塩谷、監督不在で開幕も「言い訳にしない」…鳥栖MF藤田「戦う姿勢を見せたい」

2022.02.15

オンライン会見に出席した広島の塩谷司(左)と鳥栖の藤田直之(右)

 J1リーグの開幕対戦カードオンライン記者会見が15日に行われ、サンフレッチェ広島のDF塩谷司サガン鳥栖のMF藤田直之が出席し、開幕戦に向けて意気込みを語った。

 今季の広島は選手の入れ替えが少なかったものの、新たにドイツ人のミヒャエル・スキッべ監督を迎えた。新指揮官は新型コロナウイルスの水際対策の影響でまだ来日できてないが、塩谷は「コーチングスタッフが監督とオンラインで連絡を取り合って、監督の考えや、やりたいサッカーを選手全員に落とし込んでくれて、選手はそれに応えようと全力で取り組んでいる。もちろん、うまくいっている部分、うまくいっていない部分はあるけど、今まではいい感じに来ていると思う」とキャンプでの手応えを口にした。


 新監督不在で開幕を迎えるが、塩谷は「結果が出なかったら、監督がいないからって言われることもある。でも、やるのは選手なので、ピッチに立っている選手たちがどれだけ同じ方向を向いて、意識を共有してプレーできるかだと思う。監督がきていないことを言い訳にするつもりもない」と決意を語り、「監督は変わったけど、選手はほとんど変わっていないので、去年から継続してきたことを出せるし、非常にまとまりがある。チーム全体で同じ方向を向いてサッカーができるのは今年の強みになる」と自信を見せた。

 対する鳥栖は今季から川井健太新監督が指揮を取るが、広島とは対照的にメンバーが大きく入れ替わった。7年ぶりに復帰した藤田は「監督が変わったし、選手も多く入れ替わった中で、新しい戦術に新しいメンバーで取り組んでいる。ここまで充実したキャンプを過ごせたし、いい仕上がりができている」と充実感を語った。

 チームは大きく変わったが、「昔から大事にしている戦う姿勢だったり、走り切ることだったり、そういう伝統的なところは、これからも鳥栖の強みであると思う。新しい選手が新しい色を出していければ、伝統を重んじながら、新しいものがプラスされて、また新たな力が発揮できると思う」と主張した。

 19日に行われる開幕戦は広島のホームで開催される。塩谷は「しっかり勝ち点3を取っていいスタートを切れるように、チーム全員で勝利に向かって走って戦いたい」と意気込んだ。アウェイでの戦いとなる藤田は「スタートダッシュを切れるか大事なポイントになる。難しい試合だと思うけど、自分たちがやってきたことをピッチで表現して、勝ち切れるようにやっていきたい」と語り、「開幕戦では今年の僕たちの決意や戦う姿勢を見せて、これから1年間サポーターとともに戦うんだという試合をしたい」と力を込めた。

By 湊昂大

Kota Minato イギリス大学留学後、『サッカーキング』での勤務を経てドイツに移住して取材活動を行う。2021年に帰国し、地元の広島でスポーツの取材を中心に活動中。

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