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【福岡vs仙台プレビュー】目標達成へホーム最終戦での必勝を誓う福岡…新指揮官のもとで再出発を図る仙台

2021.11.27

[写真]=J.LEAGUE、兼子愼一郎

アビスパ福岡 久しぶりの先発出場が期待される“キング”のプレーに要注目

【プラス材料】
 年間目標に掲げていた『リーグ10位以内』と『勝ち点50以上』という目標を達成し、J1過去最高順位となる8位をキープ。「2つの目標を達成できて非常にうれしい」と話した長谷部茂利監督は、現状で狙える最高順位の8位フィニッシュを残り試合の目標に据え、「8(蜂)に縁があるのか、残り2勝して8位でシーズンを終わりたい」と続けた。

 今季、本拠地の『ベスト電器スタジアム』で開催されたホームゲーム18試合で10勝と勝ち越し。ホーム最終戦となる今節に向けて「ここまで後押ししてもらった方々に恩返しする気持ちを込めて、必ず勝利して喜びをみんなで分かち合いたい」とMF金森健志からも勝利へのこだわりが感じられた。


 在籍17年目の“キング”ことFW城後寿を11試合ぶりの先発に予想。城後のプレーでスタジアムが一体となり、勝利へと導くか。

【マイナス材料】
 柏レイソルと対戦した前節はスコアレスドローに終わり、2試合引き分けが続く。柏戦では敵陣深くまで侵入してチャンスを作るシーンもあったが、「いくつか攻撃でいい場面は作れたが、フィニッシュがよくなかった」と長谷部監督。さらに9本のCKを獲得し、192センチのDFカルロス・グティエレス、189センチのDFドウグラス・グローリ、188センチのFWフアンマ・デルガドら高さでも分があったものの、セットプレーでゴールを奪えなかった点は反省材料だ。

 一方のベガルタ仙台はセットプレーで今季13得点を記録。総得点の45パーセントがセットプレーからの得点と、アビスパ福岡にとっては警戒ポイントのひとつ。仙台はJ2降格が決まり、手倉森誠監督が退任。ヘッドコーチを務めていた原崎政人氏が引き継いだ。残り2試合へのモチベーションは低くないはずだ。

文:新甫條利子

ベガルタ仙台 準備期間がない中での監督交代は吉と出るか凶と出るか

【プラス材料】
 J2降格が決まり、プラス要素が少ない状況。ただし、変化の兆しをプラスに捉えることはできる。

 前節の湘南ベルマーレ戦の結果により降格が決定。手倉森誠監督が退任し、原崎政人ヘッドコーチが指揮官に就任した。残り2試合の暫定的な措置とのことだが、この一種のショック療法でチームが目を覚ますかもしれない。原崎新監督はヘッドコーチとして手倉森前監督とともに作り上げてきたチームの路線を継承する見込みだが、新しくチャンスを得る選手も出るだろう。そういったフレッシュな選手の奮起もプラス要素に変えたいところだ。

 残留争いのプレッシャーから解放されたことも好材料となるか。選手たちの動きが重く、受け身になりやすかった最近の戦いぶりから、肩の荷が下りてチャレンジしやすくなることも期待したい。

【マイナス材料】
 やはりJ2降格が決まってしまったことで、モチベーションが低下することは避けられない。降格の精神的ダメージが最大のマイナス要素だ。

 プラス材料に挙げた監督の交代は、マイナス要素に転じる可能性もある。原崎新監督の就任が23日で、27日のアビスパ福岡戦までの準備期間は短い。できることが少ない中で、新体制のスタッフはチームの再建と福岡対策をしなければならない。長期政権でチームを作り上げた相手の組織力に対して、あまりにも不利だ。

 もうひとつのマイナス要素は、FW西村拓真の出場停止だ。前節の警告が今季4枚目となり、累積警告で福岡戦には出られない。ここまでチームトップの6得点を取り、最近はMFでも持ち味を生かしてきた西村の不在はチームにとって痛い。

文:totoONE編集部

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