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広島、ドイツの名門ケルンと育成業務提携「より質の高い育成メソッドを確立」

2021.09.15

サンフレッチェ広島(左)とケルン(右)が育成業務提携を締結 [写真]=Getty Images

 サンフレッチェ広島は15日、ドイツ1部ブンデスリーガのケルンと育成業務提携を締結したとクラブ公式サイトで発表した。提携期間は2021年9月1日から2024年8月31日までとなる。

 広島とケルンは今後、ジュニア世代からトップチームの選手育成・強化と目的とした選手・指導者の人的交流を行い、相互のチーム発展に寄与させていく。広島は業務提携の目的に、以下の4点を挙げている。


1.アカデミー選手(U-21まで)のさらなる育成プログラムの追加と強化(留学含む)
2.アカデミー指導者の能力向上(留学、研修、ミーティング)
3.クラブ、チームの国際化と交流
4.ドイツから先端技術、戦術、経営、運営の情報収集(フロントスタッフの研修、情報交換含む)

 ケルンは1948年に創設され、1963年に発足したブンデスリーガの初代王者に輝いた。これまでにリーグを3度、DFBポカールを4度制している。1977年から1980年にかけては、海外日本人選手の先駆者的存在となった奥寺康彦氏が在籍。また、DF槙野智章(現浦和レッズ)、FW大迫勇也(現ヴィッセル神戸)、MF長澤和輝(現名古屋グランパス)らも同クラブでプレーした。

 ケルンは選手の育成にも定評があるクラブ。Jリーグでも活躍した元西ドイツ代表MFピエール・リトバルスキー氏や元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(現グールニク・ザブジェ/ポーランド1部)らを輩出してきた。

 両クラブ関係者のコメントは以下の通り。

■広島 仙田信吾代表取締役社長
「ドイツ有数の名門クラブである『1.FCケルン』様よりお話をいただき、育成業務提携の締結合意に至りましたことを大変うれしく思います。サンフレッチェ広島は、『日本一の育成・普及型クラブを目指す』ことをクラブ理念として掲げており、育成年代の強化には、これまでも力を入れて参りました。1.FCケルンは、若い世代の育成に非常に長けており、その経験やノウハウを吸収することが、クラブの成長・発展につながると確信しております。この提携を通じて、より質の高い育成メソッドを確立し、さらなる飛躍の一歩につなげて参ります」

ケルン ヴェルナー・ヴォルフ会長
「1.FCケルンと日本は何十年もの間、密接に結びついてきました。このたびのサンフレッチェ広島との業務提携により、常に相互尊重と信頼を特徴づけてきたこの特別な関係に、新たな命を吹き込むことができるでしょう。両クラブが、スポーツ的にも経済的にも、長期的に利益を得るネットワークを構築することを目的に、活動していきたいと思います」

ケルン アレクサンダー・ヴェーレCEO
「私たちにとって、日本は多くの面で興味深い市場です。スポーツ・マネジメントの専門知識を共有し、アジアにおけるFCの認知度を高め、新たなパートナーを獲得するたためにも、FCファミリーや日本文化において、大きな役割を果たす特別な伝統意識が、重要なつながりとなると考えています」

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