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中村憲剛氏の書き下ろし新刊『ラストパス 引退を決断してからの5年間の記録』が6月30日発売

2021.06.11

 2020年シーズン限りで現役を引退した元日本代表MF中村憲剛氏の内実をまとめた書き下ろし新刊『ラストパス 引退を決断してからの5年間の記録』が、2021年6月30日に株式会社KADOKAWAより発売される。

 中村憲剛氏は2003年の加入以降、現役生活18年のすべてを川崎フロンターレで過ごした。Jリーグベストイレブン8回選出、2016年には史上最年長にてJリーグMVPを受賞。今回の作品はタイトル通り、「40歳で引退する」ということを35歳の時に決断してから歩んできた5年間の記録となる。この5年の間には数多くのタイトルを獲得する一方で、前十字じん帯断裂という大けがも経験した。中村憲剛氏が何を思い、何を考えてこの5年間を過ごしてきたのか、今まで誰にも明かさなかった真実がこの1冊にまとめられている。


【書誌情報】
作品名:ラストパス 引退を決断してからの5年間の記録
著者名:中村憲剛
発売日:2021年6月30日(水)※電子書籍同日配信予定
定価:1650円(本体1500円+税)
体裁:四六判並製 単行本
頁数:384頁
ISBN:978-4-04-111385-1
装丁/國枝達也
カバー写真/佐野美樹
商品URL:https://www.kadokawa.co.jp/product/322101000562/

【内容紹介】
引退決断から5年間、何を考えながらプレーしていたのか――
「自分のパスでみんなが喜んでくれていると思うと病みつきですね」2020シーズンで18年の現役を終えた中村憲剛氏は、その5年前に引退を決断していた。川崎フロンターレを背負い続けたバンディエラの思い、痛みも弱みもさらけ出してきた家族の存在など、プロサッカー選手として18年間自分に向き合い続けてきたすべてを綴った一冊です。

 朝、家を出るときから今日こそ伝えようと心に決めていた。妻の加奈子にも「今日、話そうと思っているから」と言ってクラブハウスに向かった。
 あの人に伝えることで、“すべて”が動き出す。そう思っていたからだ。
 2020年10月23日――久々にもらった連休が明け、練習が再開された日のことだった。僕にとっては、ずっと指標にしてきた40歳の誕生日を1週間後に控えていた。
(中略)
 この5年間で僕は数え切れないほど、本当に、本当に多くのものを手にすることができた。それはタイトルという星の数だけでは測ることができない。その過程にはすぐに思い出すことができる栄光や歓喜もあれば、誰にも言えないような多くの葛藤や苦悩もあった。振り返れば、プロサッカー選手として過ごした18年間で経験してきたすべてが、かけがえのないものだったと、先のステージに進んだ今、改めて言い切ることができる。
 だから、そのすべてをここに綴りたいと思う。
 僕が過ごしてきた18年という日々が、誰かの、何かの力になるならば、というメッセージを込めて――

(本書「プロローグ」より)

【目次】
プロローグ
第1章 2016年
第2章 2017年
第3章 2018年
第4章 2019年
第5章 2020年
第6章 2020年最終章
エピローグ

【著者略歴】
中村憲剛(なかむら けんご)
1980年10月、東京都生まれ。元プロサッカー選手。2003年の加入以降、現役生活18年のすべてを川崎フロンターレで過ごした。Jリーグベストイレブン8回選出、2016年には史上最年長にてJリーグMVPを受賞。日本代表としては2010FIFAワールドカップに出場、国際Aマッチ68試合出場、6得点。2020年シーズン限りにて現役を引退。現在は育成年代への指導や解説活動等を通じて、サッカー界の発展に精力を注ぐ。

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