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【横浜FCvs湘南プレビュー】ルヴァン杯を含めて今季3度目の対決…過去2試合の対戦成績は湘南の1勝1分

2021.05.15

[写真]=兼子愼一郎、清原茂樹

横浜FC カップ戦で遅れを取った相手から白星をもぎ取れるか

【プラス材料】
 前節の清水エスパルス戦も勝利こそならなかったが、チームとしての前進はわずかながら見えた。引き分けに終わった第7節の柏レイソル戦(1△1)と第10節のベガルタ仙台戦(2△2)は、ともにホームで終盤までリードを保っておきながら守りきれず勝ち点2を落とした印象が強かったが、清水戦はアウェイで先制を許した中で後半に同点に追いついて勝ち点1をもぎ取っている。少しではあるが、粘り強さが出てきた。

 その貴重な同点ゴールを決めたMF手塚康平は早川知伸監督が就任してから出番を減らしていたが、第12節の鹿島アントラーズ戦で新体制初スタメンをつかみ、清水戦ではフル出場を達成。最大の武器である直接FKを得意の左足で沈めてチームに勇気を与えた。


 早川監督の就任後、今週は初めて準備期間を1週間取れた。この期間は修正や落とし込みをする絶好のチャンス。その成果をピッチ上で見せたい。

【マイナス材料】
 依然として勝利が遠く、唯一の未勝利チーム。順位の近いチームとの勝ち点差は少しずつ開き始めており、残留圏とはすでに9ポイント差。苦しんでいるチームが多いとはいえ、少しでも早く浮上のきっかけをつかまないと置いてきぼりにされてしまう。

 清水戦は1失点にとどめたとはいえ、開幕から全試合で失点しており、失点数はリーグワーストの36失点。1試合平均3失点近い数字となっている。清水戦でGK市川暉記をJ1デビューさせるなど、テコ入れを図ろうとする姿勢は伝わってくるが、結果に表れないのが現状だ。

 今節の相手である湘南ベルマーレとはJリーグYBCルヴァンカップのグループステージでも同居。今季すでに2回対戦し、1分1敗と負け越している。苦手意識とまではいかないが、今季勝てていない相手にどう向かっていくかが問われる一戦となる。

文:totoONE編集部

湘南ベルマーレ 不敗記録支える守備に隙なし。攻撃陣の援護射撃に期待したい

【プラス材料】
 前節は順位の近い大分トリニータを2-0で下し、4試合ぶりの勝利を手にした。これでリーグ戦8試合負けなしと、クラブのJ1での連続不敗記録も更新している。

 その大分戦は強い風が吹きつける難しいコンディションの中、4試合ぶりに先制点を奪取。無失点に抑えた堅守も見逃せない。リーグ戦ここ8試合でわずか2失点と、前線のプレスやディフェンス陣の奮闘も含め、守備の安定が負けない戦いを支えている。また、同試合ではFWタリクが復帰後初先発で攻守に献身し、FWウェリントンは途中出場で勝負を決める追加点をマークした。

 ターンオーバーで臨んでいるJリーグYBCルヴァンカップも無敗で、プレーオフステージ進出を見据えている。選手層の充実と競争の活性化がチームをよりたくましくしている印象だ。

【マイナス材料】
 負けない戦いの反面、得点力が課題となっていた中で、大分戦で8試合ぶりに複数得点を記録したことはポジティブだ。ただ、その大分戦を含め、シュート数が依然として2桁に満たない試合が多い。ウェリントンを始めとした決定力を携える選手の存在は心強いが、全員守備・全員攻撃というチームのスタイルを踏まえても、より多くの決定機やフィニッシュの回数を今後も追求したいところだ。

 また、安定した守備を見せる一方、強度や切り替えが鈍くなる時間帯もある。集中力の高い戦いを引き続き維持したい。

 横浜FCとの通算対戦成績は20勝8分14敗で湘南ベルマーレがリードしているものの、相手のホームでは6勝4分10敗と黒星が先行。2-4の大敗を喫した昨季の試合も記憶に新しい。

文:隈元大吾

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