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【大分vs鳥栖プレビュー】対照的な状況で迎える“九州ダービー”…17位の大分が4位の鳥栖を迎え撃つ

2021.05.15

[写真]=清原茂樹、宮地輝

大分トリニータ 戦術の浸透&連係の構築が進むも、結果につながらず

【プラス材料】
 戦力差を戦術で補うチームにとって、戦術の浸透こそが生命線。ここ数試合を見る限り、ある程度の先発メンバーを固定することで相互理解が深まり、連係面が向上している。前節の湘南ベルマーレ戦はいいところなく敗れはしたが、試合内容は改善されている印象だ。

 結果が出なければ、戦術やシステムを変えることを考えてもおかしくないが、片野坂知宏監督は頑固だ。多少のアプローチに変化はあるものの、ベースとなるポジショナルスタイルを追求し、ブレることはない。あとは選手個々のクオリティが上がってくれば勝機は高くなるはず。


【マイナス材料】
 片野坂監督の目指すサッカーが明確であるからこそ、要求は細かく、約束事も多い。選手は求められるタスクを実現することに捉われすぎて、イマジネーションが欠如している。

 3日に選手1名が新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受け、濃厚接触者を含む選手数人がチームから離れている。選手層が決して厚くない大分トリニータにとって、台所事情は厳しくなるばかりだ。

 今節の対戦相手は好調を維持する4位のサガン鳥栖。同じ九州に本拠地を置くチーム同士の“九州ダービー”となるものの、J2降格圏内にいる17位の大分との勢いは現在の順位が示すとおり。一矢報いたいところだが、状況は厳しい。

文:totoONE編集部

サガン鳥栖 堅牢な守備は健在。あとは決定機を確実に仕留めるだけ

【プラス材料】
「90分間、しっかりとプランどおりのゲームはできた」と前節のサンフレッチェ広島戦を終え、金明輝監督は振り返った。スコアレスドローで勝ち点1を分け合ったとはいえ、内容は互角以上の戦いを披露。得失点差で横浜F・マリノスに抜かれて4位となったが、リーグ最少失点を続けている。

 2試合連続無失点と守備が好調。強力な個の力を持つ広島相手に危ないシーンもあったが、GK朴一圭を中心に守りきった。

 今節戦う大分トリニータは総得点が下から2番目と、昨季の勢いは消えている。そうなると、アウェイとはいえサガン鳥栖が主導権を握った戦いを見せてくれるだろう。リーグ戦のメンバーも固定化されつつある。今節も安心して見ていられるに違いない。

【マイナス材料】
 好調な守備に対し、求められるのは好機を仕留めきれる決定力だ。広島戦でも好機があったのに決めることができなかった。MF松岡大起は「ああいう状況になってもこじ開けられないといけない。そういったところでこじ開けるチームが勝つチームだと思う」と、ラストの部分にこだわるコメントを残している。

 若い選手が多いだけに、波に乗るともう一段ギアアップできそうだ。FW林大地は「一番チャンスがあったので決めきれなかったことはすごく責任を感じる。(中略)引き分けに満足している人は誰一人いない」と自らを鼓舞し、チームの気持ちを代弁してくれた。失点が多い大分だけに、試合開始早々から若い攻撃陣に期待したいところ。上位に位置するとはいえ、ゴールを量産するパワーが欲しい。

文:totoONE編集部

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