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【横浜FMvs横浜FCプレビュー】対照的なチーム状況で迎える“横浜ダービー”…昨季の対決は1勝1敗のイーブン

2021.04.24

[写真]=兼子愼一郎、清原茂樹

横浜F・マリノス 持ち前の攻撃力を見せつけ、昨季最終節の借りを返せるか

【プラス材料】
 開幕節の川崎フロンターレ戦で黒星を喫して今季をスタートさせたが、第2節のサンフレッチェ広島戦以降は5勝3分と着実に勝ち点を積み上げている。前節の北海道コンサドーレ札幌戦は5試合ぶりの複数得点となる3得点を挙げて快勝。上り調子でこの一戦を迎える。

 注目はここまで7得点を挙げているFW前田大然だ。今季はセンターフォワードと左ウイングで併用されているが、どちらのポジションでも抜群の得点力を発揮。さらに、リーグ屈指のスプリント能力は守備でもひと役買っている。


 また、新外国籍選手でブラジル人ストライカーのFWレオ・セアラが20日の練習からチームに合流。早ければ今節でお披露目される可能性があり、頼もしい戦力が加わる。持ち前の攻撃力を発揮して“横浜ダービー”を制したい。

【マイナス材料】
 横浜FCとは昨季の最終戦で対戦し、1-3で敗れた苦い記憶がある。そのため、今節は借りを返すための一戦という位置づけだ。

 チーム状態こそ悪くないものの、気になるのは札幌戦で負傷から復帰して先発出場したFWマルコス・ジュニオールが本調子ではないこと。3月27日のJリーグYBCルヴァンカップ第2節の広島戦で負傷して左下肢大腿直筋筋断裂で全治3週間の見込みと診断されたが、約2週間で戦列復帰したことで万全ではないのかもしれない。

 また、11日に行われた第9節のベガルタ仙台戦で負傷したFW仲川輝人が右ハムストリング肉離れで全治4週間の見込みとなった。一昨季のリーグMVP&得点王を欠くのは大きな痛手。一抹の不安を残した状態で試合を迎えることになりそうだ。

文:totoONE編集部

横浜FC 攻撃面に復調の兆しあり。守備面の課題を克服できれば初勝利も

【プラス材料】
 17日の前節のベガルタ仙台戦、21日のJリーグYBCルヴァンカップ第3節の浦和レッズ戦とともに勝利することはできなかったが、ゴールを奪えるようになってきたことは明るい材料。チームとしての進歩を感じた。あとは、それをどう勝利に結びつけていくかが重要となる。

 そのルヴァンカップの浦和戦では、ケガで戦列を離れていたMF高橋秀人がついに横浜FCデビューを果たした。絶大なキャプテンシーを備えた男の復帰は戦力的にはもちろん、苦しい状況にあるチームにおいてメンタル面で与える影響は計り知れない。

 “横浜ダービー”と聞くだけで負けるわけにはいかないが、チームに変な苦手意識はないだろう。昨季13年ぶりに実現したこの戦い、前半戦での対決は力の差を見せつけられたが、最終節ではチーム一丸で戦って勝利した。“横浜ダービー”は、早川知伸監督が就任して初勝利を挙げる絶好の舞台である。

【マイナス材料】
 チームとして得点を取れるようになってきた一方、失点はまだ止まらない。仙台戦は試合終盤まで2-0でリードしながら土壇場でCKから2失点し、今季初勝利を逃した。さらにルヴァンカップの浦和戦も先制したが、リードを奪った後のゲーム運びに課題が見られて逆転負け。成功体験が少ないだけに苦しいのは分かるが、どこかでその壁を乗り越えていかないと勝利は遠のいていくばかりだ。

 依然として、順位は最下位。じわりじわりと他のチームが復調の兆しを見せる中、残留圏との勝ち点差が広がってきている現実がある。チーム状態を考えれば、まず負けないことが第一ではあるが、勝ち点3を積み上げていかないといけない状況にも来ている。

 攻撃力の高い横浜F・マリノスに対して必要以上に守勢に回ってしまうと、防戦一方の展開を強いられる可能性も考えられる。まだ守備に安定感を欠いていることは承知しているが、強気な姿勢は保ちたい。

文:totoONE編集部

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