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清水MF滝裕太、今季初先発で存在感発揮も満足せず…「相手が嫌がる」アタッカーへ

清水MF滝裕太 [写真]=J.LEAGUE

 ようやく巡ってきた今シーズン初先発のチャンスで、清水エスパルス滝裕太が存在感を示した。

 21日に行われたYBCルヴァンカップ・グループステージ第3節の横浜F・マリノス戦。前半は右、後半は左のサイドハーフに入った滝は、「監督からは(ボールを)失ってもいいからどんどん仕掛けろと言われていた」という言葉のとおり、積極的なプレーで魅せた。

 後半開始早々の46分、左サイドの裏に抜け出すと、中を見ながら冷静にマイナスのボールを送り、竹内涼のミドルシュートを演出した。49分には、ディサロ 燦シルヴァーノが競ったボールに抜け出し、サイドに持ち込んでクロス。これはGKにキャッチされたが、得点の匂いを感じさせた。

「2人ぐらい引きつけてグラウンダーのパスを送ったりとか、チャンスは少なかったけど作れたと思う」

 また、守備面でも労を惜しまず、前線のディサロ 燦シルヴァーノ、後藤と連動したプレスを繰り出したほか、個の特徴がある横浜FMのサイド攻撃に対しては、「サイドバックと良い連携で無失点に抑えられた」と粘り強く対応した。

 カターレ富山への育成型期限付き移籍から復帰し、プロ4年目の今シーズン、危機感は人一倍強く抱いている。ともにユースからトップチームへ昇格した同期の伊藤研太(現沖縄SV)と平墳迅(現鈴鹿ポイントゲッターズ)は昨シーズン限りで契約満了に。「2人の分も頑張りたい」と意気込んで迎えた今シーズン、今試合の前まではリーグ戦でのベンチ入りが1回、カップ戦の出場は9分間のみと出場機会がなかなか巡ってこず、練習では本職ではないサイドバックに入ることもあった。

 それでも周りの選手やスタッフからのアドバイスを耳に入れ、くさらずに取り組んできた。カルリーニョス・ジュニオや中山克広のように、鋭い突破力を持ったアタッカーの存在は、ロティーナ監督がつくり上げるサッカーにおいて重要性が高い。「仕掛け」を得意とする滝は、自身のコンディションを上げながら出番を待った。この横浜FM戦で、左右どちらのサイドでも、縦のコンビを組むサイドバックの選手が替わっても、チームの“駒”の一つとして機能できたのは、日々の練習を怠らず、戦術理解を深めてきた成果と言えよう。

 ロティーナ監督も「徳島ヴォルティス戦(J1第7節、0-3で敗戦)以外のゲームでは、守備の型を維持しながら、準備してきたやり方でボールを動かせている」と、メンバーを入れ替えながらリーグ戦とカップ戦を並行して戦うなかでチーム全体の成長に手応えをつかんでいる。

 ただ、攻撃力のある横浜FMを完封し、グループ2位を維持したとはいえ、無得点に終わったことに滝は満足していない。

「もっと攻撃の時間を増やさないと点も取れないし、相手も嫌がらない。個人としてもチームとしても“最後の質”のところにこだわって、貪欲にゴールを目指していきたい」(滝)

 今シーズン初先発の舞台で自信を深めた滝は、チームの課題である得点力不足の突破口となるべく、前を見据えた。

文=平柳麻衣

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