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柏木陽介、浦和からJ3岐阜への完全移籍が正式発表「言葉では言い表せないくらいの感謝」

2021.03.12

移籍が決定した柏木 [写真]=Getty Images

 FC岐阜は12日、浦和レッズからMF柏木陽介を完全移籍で獲得したと発表した。背番号は「42」。

 柏木は1987年生まれの33歳。サンフレッチェ広島の育成組織出身で2006年にトップチーム昇格を果たした。浦和には2010シーズンから在籍。10年にわたって中盤の要として活躍し、同クラブではキャプテンマークも巻いている。


 明治安田生命J1リーグでキャリア通算392試合出場56得点を記録し、日本代表としても活躍した同選手は、沖縄トレーニングキャンプ中、近隣のコンビニエンスストア以外への外出および外食を禁止されているにも関わらず同所属FW杉本健勇と飲食店で外食を行ったことが判明。繰り返しのチーム規律違反行為があったとして厳重注意と罰金、トレーニングへの参加禁止処分を受けていた。さらに、戸苅淳フットボール本部長は取材対応の際に移籍先を探したうえで退団させると語っていた。

 岐阜への移籍が決まった柏木は浦和の公式サイト上でコメント。ファン・サポーターへの謝罪と感謝を綴った。

「改めまして、浦和レッズに関わる全てのみなさまに、ご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。昨年も自覚を欠いた行動を起こしたにも関わらず、今回新監督と一緒にチーム一丸となって開幕を迎えなければならない大事な時期にチームの和を乱す行為を行ったことを深く反省しています。本当に申し訳ありませんでした」

「このたび、FC岐阜に完全移籍することになりました。浦和レッズで11年間プレーさせていただきました。僕にとって浦和レッズというチームは特別です。正直、このような形でチームを離れるとは思っていなかったので、自分が招いたことですが、とても悲しいですし、何より申し訳ない気持ちでいっぱいです」

浦和レッズの一員としてACLなどタイトルを獲得できたことはもちろん、2011年に残留争いをしているときに苦しくて大変だったチームを優勝争いに近い熱量でみなさんに応援してもらったことが強く印象として残っています。
良いときも悪いときも変わらぬ声援をいただいたこと、それと同時に大きなプレッシャーや責任感を感じてプレーできたことは自分にとっての財産です。ただ、その声援を背負い、最高のサポートをしていただいたにも関わらず、Jリーグのタイトルを獲得できなかったことがとても心残りです」

「今日で浦和レッズを離れますが、FC岐阜でサッカー選手として、人として成長し、これまでの弱い部分を克服して、また埼玉スタジアムでプレーできるように努力します。最後になりますが、ファン・サポーターのみなさま、パートナー企業のみなさま、そして自分を支えてくれた浦和レッズに関わる全ての方に感謝しています。本当にありがとうございました」

 また、柏木は岐阜の公式サイトを通じて次のようにコメントしている。

柏木陽介です。浦和レッズで自分の甘さから結果として規律違反を行ってしまい、移籍先を探すことになった自分に、FC岐阜からオファーをいただき、サッカーができる環境を与えて下さったこと、言葉では言い表せないくらいの感謝の気持ちしかありません」

「今回移籍をさせていただく際に、クラブの方からFC岐阜のホームタウンが42の市町村から成り立っていると伺いました。そこで今回決意と感謝の気持ちを背負って戦うという意味を込めて背番号を”42”に決め、クラブが取り組んでいる地域振興や社会貢献活動にも今後積極的に参加します」

「まずは『子どもたちに夢を!!』『感動を共に!!』というクラブ理念をみなさんに伝えられるようなプレーをして、恩返しの意味でもJ2昇格を実現しますので、共に戦っていただけたら嬉しいです。応援よろしくお願いします」

 FC岐阜の宮田博之代表取締役社長は、柏木の加入発表に際して次のようにコメントしている。

「この度、柏木選手との契約が締結できて、大変嬉しく思います。Jリーグで16年間プレーし、その内11年間を浦和レッズで過ごし、2年間キャプテンをした選手が、自らの不注意な行動に対して、退団し完全移籍の道を選択したことは反省と覚悟の深さを表わしていると思います。また、契約にあたり、本人と直接お会いし、深い反省と決意を確認いたしました。様々な話をする中で、さすがはJリーグで豊富なキャリアを歩んできた積極的な選手であり、柏木選手から「FC岐阜の勝利とJ2のみならずJ1昇格のために全てを捧げる」という熱い真摯な想いをプレーで現わすとの決意も聞いております」

「また、これまで東日本大震災への支援活動なども積極的に取り組んできたので、FC岐阜が「オール岐阜」体制のチームであり、発足当時から大切にしている全42市町村に対する社会貢献活動(ホームタウン活動)にも積極的に参加していきたいとの想いも聞いています。一日でも早く岐阜の地に慣れ親しんで、チーム活動と共に種々の活動にも頑張ってもらいたいと願っています。安間監督のもと、チーム一丸となって、今シーズンのスローガンである「躍動」の通り、30名の選手全員で熱く戦って参りますので、引き続きご声援下さいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」

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