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【鹿島vs清水プレビュー】節目のシーズンを白星で始めたい鹿島…昨季低迷の清水は大型補強で陣容を刷新

2021.02.27

[写真]=小林渓太、金田慎平

鹿島アントラーズ 国内屈指のタレントが居並ぶ盤石の陣容に隙はない

【プラス材料】
 尻上がりに結果を残した昨季の主力が残留し、今季は継続と上積みをテーマに据えてスタートを切った。コロナ禍で細心の注意を払って行われた宮崎キャンプでは、3バックを試すなど、チームとしてのオプション拡大まで手を広げている。

 昨季はオフの期間が短く、監督交代や選手の大幅な入れ替えなど不安いっぱいで迎えた開幕だが、今季は自分たちの進む道がはっきりと見えた状態でスタートを切ることができる。FW上田綺世とFWエヴェラウドの強力2トップはさらに関係性が増し、片鱗を見せつつあったMFファン・アラーノも来日2年目で進境を示している。中軸のMF土居聖真とMF三竿健斗は充実期に入っているようだ。


 ホームでの清水エスパルス戦、勝つべくして勝ち、開幕ダッシュへとつなげたい。

【マイナス材料】
 プラス材料が目立つ中で、あえて不安要素を挙げるとすれば、伝統的にスロースターターであるということ。かつて“逆転の鹿島”と言われていた時代があり、終盤の巻き返しでタイトルを獲得することが多い一方、序盤戦でつまづくこともあった。クラブもそれを自認し、開幕前の対外試合の増加、合同自主トレ期間を設けるなど、改善を重ねてきた歴史がある。

 清水も同じ条件だが、昨季の最終節以来の公式戦となり、間隔が空いた。勝てないとすれば、力負けというよりも、ミス絡みやチャンスを決めきれないなど、自己条件を満たせなかった時だ。

 クラブ創設30周年という節目のシーズンで気合の入る開幕戦だが、一抹ではあるものの不安がないわけではない。

文:totoONE編集部

清水エスパルス 戦力の底上げに成功も、戦術や連係の完成度に不安あり

【プラス材料】
 今季は大型補強で話題になった。新加入は11人で、唯一のルーキーMF成岡輝瑠も含めて全員が即戦力。戦力は間違いなく底上げできている。

 昨季リーグ最多失点だった守備面では、日本代表のGK権田修一をはじめ、鉄人センターバックのDF鈴木義宜、ポリバレントなDF片山瑛一やMF原輝綺など、頼もしい顔ぶれが加わった。さらに指揮官が堅守の構築に定評あるミゲル・アンヘル・ロティーナ監督に代わり、課題の克服に大きな期待が持てる。

 攻撃面でもストライカー不足という課題があったが、ポルトガルで結果を出してきたFWチアゴ・サンタナ、昨季のJ2得点ランキング2位のFWディサロ燦シルヴァーノ、195センチのFW指宿洋史が加わり、一気に充実。スピード抜群のサイドハーフMF中山克広も楽しみな存在だ。彼らに触発され、既存の選手たちも意欲的にプレーしている。

【マイナス材料】
 監督が交代し、選手も大幅に入れ替わった中で最大の不安要素となるのは、戦術や連係の完成度という部分だ。ロティーナ監督は緻密なチーム作りをするため、選手がそれを体に覚え込ませるには時間がかかることが予想される。だが、隔離期間があってロティーナ監督の合流が遅れ、本格的な戦術トレーニングを始めてから約5週間で開幕戦に臨むことになった。特に守備陣は新加入組が多く入るため、個々の能力は高くなっているが、連係やポジショニングのズレが生じた際は、試合巧者の鹿島アントラーズに一瞬の隙を突かれる恐れがある。

 攻撃の構築という部分も完成度はまだ十分とは言えないだろう。練習試合を行っているがキャンプ以降は非公開なので、今季初の公式戦はサポーターにとって少しの不安と大きな楽しみが入り交じった一戦となる。

文:totoONE編集部

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