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【柏vs名古屋プレビュー】前回対戦はオルンガ弾で柏が勝利…名古屋はリベンジ達成で3位の座を守れるか

2020.12.04

[写真]=金田慎平

柏レイソル 絶好調のオルンガクリスティアーノに懸かる期待は大きい

【プラス材料】
 活動再開直後の第28節・サガン鳥栖戦(1●2)こそ準備期間の短さもあって低調な出来に終始したが、その後はコンディションと試合勘を取り戻し、第29節・鹿島アントラーズ戦(4◯1)、前節・ベガルタ仙台戦(2◯0)では内容の伴った形で連勝を収めた。

 勝因は5バックを敷いた強固な守備とFWオルンガ、FWクリスティアーノ、MF江坂任の前線3人による連動した攻撃が機能していることが大きい。オルンガは3戦連発中、クリスティアーノは直近5試合で4得点と、外国籍の両者が終盤戦を迎えて得点量産態勢に入った。江坂も攻撃の起点として変わらず存在感を発揮している。


 シーズンの途中まではケガ人の多さに苦しめられていた。だが、ケガから復帰したFW瀬川祐輔とFW神谷優太の存在が選手層に厚みをもたらし、選手間の競争力を上げ、チームのオプションの幅は明らかに広がっている。

【マイナス材料】
 快勝を収めた鹿島戦と仙台戦の勝因のひとつは、先制点を奪えたことにある。それによって、柏レイソルは相手が前がかりになった背後のスペースをカウンターで突くという理想的なプランに持ち込んだ。

 ただ、今季の柏は先制を許した試合では1勝1分7敗と極端に勝率が低い。先制されると明らかに焦りが見え、オルンガを目がけてロングボールを送るだけの単調な攻撃ばかりになり、相手の守備ブロックを崩すアイデアに欠けるケースが目立つ。

 自分たちが先制点を奪い、狙いどおりのゲームプランに持ち込めれば問題はない。しかし、今後も連勝を重ねて上位に勝ち上がるには、先に得点を奪われた場合、もしくは均衡した試合展開の中で露呈する課題を修正する必要があるだろう。

文:鈴木潤

名古屋グランパス 守備陣は準備万全。前節不発の攻撃陣がカギを握る

【プラス材料】
 前節の大分トリニータ戦はスコアレスでの勝ち点1だったが、無失点で抑えきったところ、そしてチーム力をもって90分を制しにかかった部分にはポジティブな感覚があるようで、チームの士気は依然として高いまま。全体練習にFW山﨑凌吾が戻り、状態は不明だが柏レイソル戦のピッチに立つ可能性も出てきた。

 待望の本職のFW復帰には「選択肢があることは良いこと」と、マッシモ・フィッカデンティ監督も好材料と捉えている。ここ3試合で手がけてきた流動性のある攻撃に、前線での起点を加えた攻撃パターンの拡大にも期待がかかる。

 DF陣も柏のFWオルンガやFWクリスティアーノら強力なアタッカーたちへの警戒心を高め、対策も万全。敵地での勝ち点3獲得への鼻息も荒い。

【マイナス材料】
 大分戦のスコアレスという結果はFW不在の中でトライしてきた“ノートップ”の布陣での流動的な攻撃が、引いた相手に対してうまく機能させられなかったところがあった。柏のディフェンスがどれほどゴール前を固めてくるかは未知数だが、そうなった時に次の一手を繰り出せるかは勝敗を左右するポイントにもなってくる。

 MF阿部浩之のアイデアなのか、FWマテウスの中距離砲なのか、FW前田直輝らの突破力なのか。フィッカデンティ監督は「シュートにつながるプレーが個人技として出てほしい」と語っており、崩すだけでなくフィニッシュの増加に期待をかけた。

 点取り屋たちに代わって、より現実的にゴールを狙えるか。名古屋グランパスのアタッカー陣がそれに応えられるかが注目点だ。

文:今井雄一朗

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