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【清水vs湘南プレビュー】勝ち点差はわずか1ポイント…勝利の美酒に酔うのは17位・清水か、16位・湘南か

2020.11.28

[写真]=金田慎平、清原茂樹

清水エスパルス 新体制の船出は順調。守備の不安を解消できればさらなる白星も

【プラス材料】
 平岡宏章監督が就任してから3勝1敗。それ以前の25試合で3勝しかできていなかったチームが大きな変貌を遂げている。

 得点力の面は4試合で10ゴール(1試合平均2.50得点)と大幅に向上。監督交代以前から自分たちでパスをつないでいくサッカーはできていたが、それが結果につながらなかった。平岡監督は基本的なスタイルを継承しつつ守備や攻撃のポイントを整理し、選手たちの戦闘意欲を高めて結果につなげている。そして、実際に結果が出ていることで、選手たちの自信が深まるという好循環が生まれている。


 また、前節の横浜FC戦は先発を7人変更しながら内容の良い戦いを見せ、3-1で快勝。良い意味でチーム内の競争も高まっているため、今節は先発を予想しにくいが、誰が出ても気合の入ったプレーを見せるはずだ。

【マイナス材料】
 平岡監督の就任以降はチーム全体の自信や調子が高まっているが、守備の面ではまだ不安要素が残る。ここまでの4試合すべてで失点があり、第28節の北海道コンサドーレ札幌戦では5失点。ゴール前の堅さという面では、今季の課題を克服できているとは言えない。

 また、横浜FC戦で出場機会が少なくなっていた選手たちが大活躍したことにより、平岡監督は「すごく良い悩みになった」と語ったが、好アピールをした選手が次の試合で起用されなかった場合、不満を持つ恐れもある。

 札幌戦ではMF荒野拓馬が左足骨折という重傷を負い、その場面で対峙していたMFヘナト・アウグストは悪質な対応ではなかったが、かなり精神的ショックを受けていた。R・アウグスト自身も昨年に左前腕の骨折で長期離脱しており、そのつらさをよく分かっているだけに、うまく気持ちを切り換えられるかが心配される。

文:totoONE編集部

湘南ベルマーレ 各ポジションで若手が躍動。敵地で前回対戦の借りを返せるか

【プラス材料】
 サンフレッチェ広島と1-1で引き分けた前節は勝利とはならなかったが、ことに前半はコンパクトフィールドをベースにハイプレスを仕掛け、攻守の切り替え鋭く相手陣内に展開した。湘南ベルマーレらしいアグレッシブな戦いで流れを手繰り寄せて先制点を奪い、かたや相手に押し込まれた終盤を粘り強く守り抜いた内容は、ポジティブに捉えられる。

 若手の存在感も頼もしい。第6節の鹿島アントラーズ戦からゴールマウスに立ち続けるGK谷晃生をはじめ、第23節の柏レイソル戦から8試合連続でスタメンに名を連ねているDF畑大雅やリベロの位置で最終ラインを牽引するDF石原広教。また、広島戦ではMF柴田壮介もJ1初先発を記し、センターボランチとして一定の手応えを示した。負傷離脱者の多い中、若い力がチームに光明をもたらしている。

【マイナス材料】
 1-3で敗れた第28節の名古屋グランパス戦の反省もあっただろう。前節の広島戦はコンパクトなラインコントロールによって再び守備の安定が図られた。ただ、後半に入ると選手交代に伴ってスピードアップした相手の攻撃に対してプレスが後手を踏み、押し込まれた。同点にとどめたものの、作られた決定機は少なくない。すなわち、このゲームは広島が前半スタメンを総入れ替えしたことと後半に主力を投入したことを踏まえて評価する必要がある。

 今節対戦する清水エスパルスとの対戦成績は芳しくない。通算対戦成績は8勝4分20敗で、相手のホームでも4勝1分12敗と大きく負け越している。ともに下位に低迷していた9月の前回対戦も0-3で敗れた。順位が近い相手だからこそ、内容と結果が問われる今節である。

文:隈元大吾

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