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【広島vs横浜FCプレビュー】広島はシーズントリプル達成なるか…横浜FCはアウェイ戦5試合ぶりの白星目指す

2020.11.14

[写真]=金田慎平

サンフレッチェ広島 4戦連発のエースは温存か。先を見据える指揮官の決断は!?

【プラス材料】
 3位・名古屋グランパスに何もさせず、シュート3本に抑え込んでの完勝。水曜日に2-0で勝利した第7節・名古屋戦の実績は、チームに大きな自信をもたらしている。

 前線からの積極的な守備、ブロックを作る時の切り替えの速さ、スライドスピードも向上し、ポジショニングひとつで相手の組織的な攻撃を抑えきることができていた。攻撃においても、FWレアンドロ・ペレイラが出場した4試合連続でゴールを決め、9月以降は12試合出場で7得点と好調を維持。また、MF森島司が今季2本目、通算3本目となる直接FKでのゴールを叩き込んでおり、ショートカウンターとセットプレーの脅威が増幅している。


 10月以降の9試合では無得点試合が2試合しかない。一方で、複数得点を挙げた試合が5試合と、チームとしての破壊力も強まっている。

【マイナス材料】
 横浜FCが中5日と休養十分である一方、サンフレッチェ広島は中2日。致し方ないとはいえ、コンディションの差は否めない。同じように中2日で挑んだ第25節・ベガルタ仙台戦はコンディションを考慮してメンバーを大きく変えて臨んだが、結果はスコアレスドロー。チャンスは数多く存在したものの、得点を取って勝利するところまでは至らなかった。

 ホームでの連戦で移動がない分、前回の連戦よりも楽ではあるが、それでも厳しいことには変わりない。特にエースのL・ペレイラ不在の試合は第24節・鹿島アントラーズ戦、仙台戦と2試合続けて得点なし。中2日の試合にあえて絶好調のエースを投入するか、21日以降に控える連戦を考慮して休ませるか。指揮官の決断次第だ。

文:紫熊倶楽部 中野和也

横浜FC 連敗ストップで雰囲気は良好。チーム一丸で過去2試合の雪辱を目論む

【プラス材料】
 前節・ヴィッセル神戸戦は粘り強く戦って劇的な勝利。連敗を3で止めた。前半の出来はよくなかったが、失点直後に追いつき、同点で後半を迎えると、終盤には53歳のFW三浦知良を投入。一気にスタジアムの雰囲気を変えて機運を高めた。そして、待っていたのは後半アディショナルタイムに19歳のMF安永玲央のプロ初ゴールとなる強烈なミドルシュート。チーム一丸で勝利をつかんだ。

 その神戸戦ではFW一美和成が約3カ月ぶりにゴールを奪った。チームとしてもゴールが少なく、FWもスタメンが試合ごとに入れ替わることが多い中でコンスタントにゴールを奪える人材がいなかっただけに、シーズン終盤の若きストライカーの爆発に期待がかかる。

 ここ数試合、攻撃時は「4-3-3」の形を採ることが多い。アンカーにインサイドハーフが絡むことでピッチ中央での厚みが増し、攻撃に勢いを感じる。3トップを含めて若い選手が多く、アグレッシブさがひとつの武器となっている。

【マイナス材料】
 今季は連勝したのが1度だけと、勝った試合の直後で不甲斐ない試合やもったいない試合をしてしまうことが多い。シーズンも終盤に入り、夏場に比べたら試合間隔も落ち着き、十分な準備と対策を取れる時間はあるだけに、継続と切り替えの両方を意識して臨みたい。

 今節の相手・サンフレッチェ広島とは今季公式戦で2度対戦。シーズン開幕戦となったJリーグYBCルヴァンカップ第1節では圧倒的な力の差を見せつけられ、J1の厳しさを味わった。そして、前半戦の対戦でも高いインテンシティの前に屈し、またしても0-2で敗れた。広島は今季、最も痛い目に遭わされているチームと言っても過言ではない。

 この試合を終えると、次の試合まで1週間以上空く。シーズン終盤に向けて、そのインターバルを有意義に使えるかどうか。広島戦の勝敗が大きく関わってきそうだ。勝って横浜に戻り、明るい雰囲気で長めの準備期間を迎えたい。

文:totoONE編集部

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