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【札幌vs鳥栖プレビュー】安定した戦いぶりを見せる札幌…鳥栖は敵地で今季初の連勝を狙う

2020.11.14

[写真]=兼子愼一郎

北海道コンサドーレ札幌 戦術のキーマン・荒野欠場の穴を埋めきれるか

【プラス材料】
 11日の第33節はFC東京に敗れたものの、0-1というスコアであると同時に、内容的に攻守のバランスも含めて安定感ある戦いができていた。完勝した第26節・川崎フロンターレ戦はハイパフォーマンスだったし、その前の第25節・ガンバ大阪戦は敗れたが接戦。第24節・横浜FC戦は完勝で、第23節・鹿島アントラーズ戦は接戦の末に勝利と、ここ最近の戦いぶりは間違いなく安定感が高まってきている。

 マンマークをベースとした守備で、相手にいい攻撃をさせていないことが大きいだろう。得点こそ奪えなかったものの、コンディション不良で数試合メンバーから外れていたFWジェイも前の試合から復帰。さすがのポストワークを見せていた。総合的に見て、終盤戦に差しかかってチーム力が高まってきていると言っていいだろう。


【マイナス材料】
 マンマークでのハイプレスが機能していることは第26節・川崎F戦の勝利で証明されたが、ポゼッションスタイルではないチーム、あるいは相手が意図してロングボールを蹴ってきた場面などではやはり十分には機能していない。11日の第33節・FC東京戦は相手がカウンタースタイルのチームだったため、プレスが回避された。選手交代で前線の顔ぶれが代わってからもプレスのタイミングがズレたり、機能している時間帯とそうでない時間帯でのパフォーマンスにわずかながらも差がある状況だ。そこを狙われてしまうと厳しいだろうし、マンマーク戦術への対策もされてきそうである。

 また、今節は戦術のキーマンであるMF荒野拓馬が累積警告による出場停止で、MFチャナティップがFC東京戦で負傷退場。主力2選手を欠くことになる。

文:totoONE編集部

サガン鳥栖 巻き返しの準備は整った。相性の悪さを克服してシーズン初の連勝へ

【プラス材料】
 8日に行われた第11節・ベガルタ仙台戦で10試合ぶりに勝利。その要因には、目下売り出し中のMF本田風智の2ゴール・1アシストの活躍があった。今季リーグ戦19試合目の出場で、直近の4試合はピッチに立ち続けている。下部組織の出身で、金明輝監督が育て上げた逸材でもある。

 若い力の躍動に加え、FWチアゴ・アウベスの加入初ゴールも生まれた。しかも、無失点というおまけつきである。GK朴一圭の加入もあり、駒が揃った感がある。まだ万全とは言えないが、最終コーナーを回っての追い込みが期待できそうだ。

 今節の相手はどこからでも攻め込んでくる北海道コンサドーレ札幌。だが、失点も多いチームなので、仙台戦のようにボールを奪ってからのカウンター攻撃で仕留めたい。

【マイナス材料】
 今節対戦する札幌は、今季の対戦戦績で分が悪すぎる相手。リーグ戦とJリーグYBCルヴァンカップで2度戦っているが、2敗で0得点・5失点といいところを見せられていない。札幌にボールを保持される時間が長く、自分たちのリズムを作れずにいるのが大きな要因と言える。朴一圭が加入したことで守備の改善は見られているので、今節は過去の相性を気にしたくはない。

 とはいえ、今回はアウェイゲームということもあり、移動の負担が強いられる。調整期間は取れているだけに、守備で耐えきれれば勝機もあるだろう。消化した試合数の差はあるものの、サガン鳥栖のほうが失点数は少ない。得点力は札幌に分があるが、先制すれば勝機も見えてくる。相性の悪さを吹き飛ばしてほしい。

文:totoONE編集部

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