[写真]=J.LEAGUE
■ベガルタ仙台 攻守のバランスを整え、悲願の今季ホーム戦初勝利へ
【プラス材料】
なかなかプラス材料が増えない。しかし、直前の試合である第25節・サンフレッチェ広島戦で4試合ぶりの無失点を達成できたことは好材料と見ていいだろう。
広島戦では途中からDF照山颯人が出場した。アスルクラロ沼津に育成型期限付き移籍していたが、DFにケガ人が多い事情もあって予定を前倒して復帰。沼津で短期間ながら実戦経験を積んだことで、自信を得て広島戦もスムーズに試合に入れた。彼がチーム力の底上げをできる存在となっていることはプラス材料になる。
また、11月3日に予定されていた前節・柏レイソル戦が中止になってしまったが、その分、このサガン鳥栖戦に向けた準備期間を長く取れるようになった。広島戦に続きホームで戦えることと合わせ、追い風としたい。
【マイナス材料】
まだマイナス材料が多い。J1での連続未勝利はとうとう16試合に伸びた。ホーム4連戦が予定されていた中で3試合目が中止となり、この鳥栖戦がホーム連戦のひと区切りとなる。ここまでホームで勝利できていないことがプレッシャーとなってのしかかるようになれば、大きなマイナス材料だ。
攻撃と守備が両方揃って安定する試合がなかなかないことも不安材料だ。最近、攻撃が好調な時は守備が不調で、守備が好調な時は攻撃が不調、という形を繰り返している。直前の第25節・広島戦は守備が持ちこたえたが、攻撃が不調で前半はシュートが1本も打てなかった。あちらを立てればこちらが立たず、という状況から脱することができなければ、安定した勝ち星は望めない。
文:totoONE編集部
■サガン鳥栖 昨季王者の守護神が加入。久々の白星は攻撃陣の出来次第か
【プラス材料】
9試合勝利から見放されている。過密日程だったことも要因に挙げられるが、守備陣にケガ人が多く出たことが痛かった。専門ではない選手を起用しないといけない状況下で健闘していたものの、勝ちきれない試合が続いていた。
そんな中、ケガ人が戻り始めたことに加え、昨季王者の横浜F・マリノスからGK朴一圭が期限付き移籍で加入した。後方からのコーチング、気持ちが攻撃的なところがサガン鳥栖にフィットしている。陣容が徐々に戻りつつあるものの連係には不安が残るため、朴一圭の加入は守備に安定をもたらす大きなパワーとなる。
守備に安定感が増すと、攻撃にリズムが生まれるのは必定。後方からのビルドアップで攻撃にバリエーションが増す。アウェイゲームだが、10試合ぶりの勝利を見ることができそうだ。
【マイナス材料】
ゴール前までのイメージは共有できているが、最後の最後で決めきれないもどかしさを残す試合が続く。ケガ人が戻りつつあるので、最下位のベガルタ仙台に快勝する姿を見せてほしい。
互いの得点力は変わらないが、守備の堅さは鳥栖のほうがやや上手。ゴールを奪うのは鳥栖のほうが有利と言える。メンバーを固定して戦うことはできていないが、攻撃陣の実績は申し分ない。あとは、最後の最後で決めきれるかどうかに懸かっている。サイドからボールは供給できているので、フィニッシャーさえ機能すればいい。
高さと強さを持つ2トップに期待したい。FWチアゴ・アウベスの加入初ゴール、FW豊田陽平のJ1通算100ゴールなど、話題には事欠かないはずだ。最後の最後に決めてほしい。
文:totoONE編集部