FOLLOW US

11月3日は大阪ダービー! 7つの注目ポイントを紹介

2020.11.01

大阪ダービーでの活躍も期待されるC大阪の清武とG大阪の宇佐美[写真]=Getty Images

 大詰めを迎えた今シーズンの明治安田生命J1リーグ。その第26節は11月3日に開催され、ヤンマースタジアム長居では大阪の覇権を懸けて勝点48で4位のセレッソ大阪と、勝点51で2位のガンバ大阪が激突する。ともに上位で迎える40回目の大阪ダービーは、どちらにとっても譲れない戦いであり、激闘は必至。今シーズンはコロナ禍の影響により天皇杯の試合数が限られ、J1からはリーグ1位と2位チームのみが出場できる。現在、首位の川崎フロンターレは抜けているが、2位の座を巡る戦いは熾烈であり、今節の大阪ダービーは2位をつかむため、タイトルにつながる一戦でもある。

 ダービーの通算成績では今回ホームのC大阪が大きく負け越しているが、直近のダービーはC大阪が連勝中。かつては“大阪の雄”の肩書をほしいままにしてきたG大阪だが、17年以降の3シーズンはリーグ戦の順位でもC大阪がG大阪を上回っており、そのパワーバランスにも変化が見られている。


 同じ地域に本拠地を持つチーム同士による戦いの呼称である“ダービー”。Jリーグにおいて、その名がつく戦いは数あれど、互いの負けたくない思いの強さ、サポーター同士の迫力において、国内最高峰の熱量を持つのが“大阪ダービー“だ。直近のリーグ戦10試合で9勝1分と絶好調のG大阪としては、終盤に向けてさらに弾みをつけるために。リーグ後半戦は波に乗り切れていないC大阪としても、この一戦を終盤への起爆剤とするために。どちらも勝利のみを目指して戦う節目の大阪ダービーとなる。

■注目ポイント①
通算戦績&C大阪ホームでの戦績

 記念すべき40回目の大阪ダービー。通算成績は、ホームのC大阪から見て11勝5分23敗と、G大阪が大きく勝ち越しているが、C大阪のホームに限れば、7勝4分8敗と、ほぼ互角。さらに、近年はC大阪も盛り返しており、現在は連勝中。今節に勝って3連勝を飾れば、ダービー史上2度目となる。

■注目ポイント②
ロティーナ監督体制では2勝1敗

2019年9月の大阪ダービーは、ブルーノ メンデスらの得点でC大阪が3-1で快勝した[写真]=J.LEAGUE


 前述のとおり、ダービーの通算成績では分が悪いC大阪だが、ロティーナ監督が就任した19年以降の3試合では2勝1敗と勝ち越している。特に印象的だったのが、昨シーズンのホームで記録した3-1での勝利。開始8分、ブルーノ メンデスのゴールを皮切りに3得点を挙げて快勝した試合の再現を目指したい。

■注目ポイント③
直近10試合で9勝1分。秋に強い“宮本ガンバ”

G大阪は大阪ダービー連敗中だが、J1リーグここ10試合で9勝1分と絶好調で大一番に臨む[写真]=Getty Images


 ここにきて、G大阪の勢いが止まらない。現在、リーグ戦では直近10試合で9勝1分と破竹の快進撃を見せており、順位も一気に上げてきた。強度の高いプレスを持ち味の一つとする“宮本ガンバ”にとって、気温が下がり、走りやすくなる秋は“得意の季節”。18年の秋にも、クラブタイ記録となる9連勝を達成している。

■注目ポイント④
堅い両チーム。先制点を取れるかどうかがカギ

 かつては攻撃力がウリだった両チームだが、現在はともに失点数が少なく、手堅いチームスタイルとなっている。データにも、それは如実に表れている。今シーズン、先制したリーグ戦で、C大阪は14勝2敗、G大阪も12勝2分と高い勝率を誇る。それだけに、今回の一戦もどちらが先にゴールネットを揺らすか。先制点がカギを握りそうだ。

■注目ポイント⑤
ダービーと相性のいい選手は?

過去の大阪ダービーで決勝点をマークしているC大阪の木本とG大阪の倉田[写真]=CEREZO OSAKA、Getty Images


 “ダービー男”は誰か。C大阪で名前が挙がるのは木本恭生。リーグ戦でのゴールこそないが、17年のルヴァンカップ準決勝で実現したダービーでは、ホーム、アウェイともに点を決めており、特にアウェイで飛び出した90+5分の決勝点は、クラブ初のタイトル獲得につながる大きな一撃となった。G大阪では倉田秋の勝負強さが光る。19年のホームでは決勝点をマーク。17年のアウェイでも、試合終了間際に同点弾を決めた。彼らとともに、クラブのシンボルである柿谷曜一朗と宇佐美貴史に懸かるサポーターの期待も大きい。

■注目ポイント⑥
お互いが意識し合う大阪ダービー

 ライバル意識が剥き出しになり、勝利への強い意欲がピッチでぶつかり合う大阪ダービーの歴史上、スコアレスドローによる決着はない。必ずどちらかが得点を奪っており、ピッチの熱がそのままスコアにも反映されてきた。「アカデミー時代から、ガンバには負けられへん思いで戦ってきた」(柿谷)、「ダービーは中学1年生の時から意識してきた。勝てば1番うれしい試合」(宇佐美)と、両チームのエースも口を揃えるように、互いへの意識を隠せないのが、“日本で最も熱い”大阪ダービーの特長だ。

■注目ポイント⑦
40回目の開催。特別なイベント・演出にも注目

無料配布のハリセンでの応援が大阪ダービーを盛り上げる[写真]=CEREZO OSAKA


 40回目の記念すべきダービーに豪華ゲストが来場する。試合当日は、演歌界の大御所・天童よしみが『セレッソ大阪 アンセム』を歌うことが決定。クラブを通じて天童よしみは、「皆さんの分まで私の歌声でセレッソ大阪を後押ししたいと思っています。皆さんもぜひ、ヤンマースタジアム長居にお越しいただき一緒にセレッソを応援しましょう!」とコメントしている。また、当日はセレッソサポーターの来場者1万5000人にハリセンが配られる予定。声援が送れない現状での新たな応援スタイルとして定着するか、注目だ。

文=小田尚史

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO