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【鹿島vs大分プレビュー】11年ぶりの8連勝まであと「1」に迫った鹿島…大分は磨いてきた組織力で金星を狙う

2020.09.26

[写真]=兼子愼一郎

鹿島アントラーズ チーム一丸で築き上げた白星の山。“常勝軍団”の完全復活は近い

【プラス材料】
 前節の湘南ベルマーレ戦は後半アディショナルタイムにMFファン・アラーノが劇的なゴールを決め、1-0で勝利した。三連覇を成し遂げた2009年以来、11年ぶりの7連勝。試合後、殊勲の助っ人は「多くのチャンスを決められず、センターバック、GK含め守備陣がしのいだ。最後のゴールはみんなの気持ちではないかな。得点したのは自分だけど、みんなの気持ちがこもったゴールだと思う」と話した。連係の良さや結果が出ていることへの自信など、プラス材料はいくらでも挙げられるが、J・アラーノの言葉以上のものはない。

 戦術面でも、メンタル面でもひとつにまとまっていることを象徴するゴールであり、コメントである。今季アウェイでも勝利している大分トリニータをホームに迎え、連勝を「8」に伸ばしたい。


【マイナス材料】
 どんなに強いチームでも、絶好調のチーム状態でも90分間、自分たちのペースで試合を運ぶことはなかなかない。7連勝中の鹿島アントラーズでもやはりそうだ。前節の湘南戦では後半にカウンターから冷や汗を何度もかかされた。GK沖悠哉の好セーブや相手のミスもあり無失点で終わることができたが、負ける可能性はそれなりにあった。自分たちが主導権を握る時間をいかに長くできるか、相手の時間帯を対策していかに早く切り上げられるか。常勝であるためには、まだまだ相手の時間が長く、回数も多いのが現状だ。

 そして、チャンスの質の高さ、数の多さから言えば決められる得点はもっとある。好調であることに違いはないが、落とし穴がない訳ではない。

文:totoONE編集部

大分トリニータ 自分たちの色を出せなかった前節の黒星が尾を引かなければいいが

【プラス材料】
 前節のサンフレッチェ広島戦は先発メンバーを4人変更。前線の選手をターンオーバーできた。今後もコンディション優先の選手選考は変わらない。広島戦は低調な試合に終わり、選手の動きも重かった。そのため、大幅にメンバーを入れ替えるきっかけになることは考えられる。大ナタを振るうチャンスかもしれない。

 今季開幕から戦術もシステムも変えることなく、ブレずに戦えている。片野坂知宏監督の綿密な指示を遂行しようと選手たちの頭が固くなることもあるが、狙いが明確なだけに、ハマれば個人能力の差を組織力で凌駕できる力はある。

【マイナス材料】
 前節の広島戦は相手の良さを消すことを重視するあまり、ほとんど自分たちらしさを出せずに終わった。前半はシュートゼロ本に終わり、先制を許してからもリスクを冒すことなく、攻撃のギアは上がらないまま決定機もゼロで終わった。精彩を欠いた要因は、選手のコンディションの見極めが甘かったことか。交代で出た選手も周囲の重さに同調し、リズムを変えることができなかった。

 中3日でのアウェイゲーム、対戦相手は7連勝中の鹿島アントラーズ。立て直すことができるとすれば気持ちの部分ではあるが、前節の試合内容が悪すぎた。重く受け止めれば立て直しは困難であるが、どん底まで落ちたと思えば割りきることもできる。雰囲気作りが重要になりそうだ。

文:totoONE編集部

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