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【柏vs広島プレビュー】リーグ戦3連勝を逃した柏と広島…仕切り直しの一戦を制するのは!?

2020.09.19

[写真]=兼子愼一郎、Noriko NAGANO

柏レイソル エースは好調も、決定力不足とジョーカー不在が気がかり

【プラス材料】
 第14節の清水エスパルス戦は休養のため出場を回避したFWオルンガだが、復帰後は第15節のガンバ大阪戦、前節のサガン鳥栖戦と2試合連続得点中である。得点数も「16」に到達し、早くも昨季の得点王の数字を超えた。オルンガは依然として好調を維持している。

 鳥栖戦に1-2で敗れ、ネルシーニョ監督も「相当数のチャンスがあったが決めきれず、勝ちきれなかった」と敗因を述べていた。ただ、G大阪戦に続いて多くのチャンスを作れていた点は前向きな材料とも言えるだろう。


 柏レイソルはJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝を戦ったため、8月下旬から前節まで連戦を強いられていた。その中で今節は1週間の期間が空いた。オフを挟んだことで選手はリフレッシュ。戦術面でも、これまでの試合と比べれば準備の時間があり、前節の改善点を修正して試合に臨むことができる。

【マイナス材料】
 前節の鳥栖戦は良い試合をしながら決定機で決めきれず、逆に相手には少ないチャンスを決められて敗れるという試合だった。

 9月に入ってからも、第15節のG大阪戦やルヴァンカップ準々決勝のセレッソ大阪戦のように、粘り強い守備で相手を無失点に抑えながら複数得点を奪って快勝を収めた試合がある。その一方、鳥栖戦を含めて8月以降で負けた試合は内容が悪くないにもかかわらず決め手を欠くか、一瞬の隙を突かれるなどして星を落としている。

 もちろん、5人のセンターバックのうち4人がケガで離脱していることや攻撃に特化した選手もまた複数人が負傷欠場中のため、劣勢時に流れを変えるカードがないという事態も成績が安定しない理由に挙げられるだろう。

文:鈴木潤

サンフレッチェ広島 悪癖が直らなければ前節の二の舞になる可能性も

【プラス材料】
 1-5という完敗を喫した前節の川崎フロンターレ戦ではあったが、チームの収穫はゼロではない。まず、大量失点にも諦めることなく、最後まで戦い抜けたこと。そして最後の最後、途中出場のMF浅野雄也とMFエゼキエウがチャンスを作り、一矢報いたことが挙げられる。

 特に浅野はこれで今季4得点目。4得点のうち3得点が途中出場からと勝負強さが際立っている。もともとFWだったが、大学の時にワイドへ転向。サンフレッチェ広島でもまず左サイドでチャンスを得た。ところが、今やチャンスメイカーというよりも広島屈指の左足を生かしたシューターとして活躍。13試合の出場で4得点は水戸ホーリーホック時代の得点数に早くも並び、兄・拓磨が2015年に記録した13試合・3得点をも上回る。「二桁得点は狙っています」という雄也のパワーが爆発すれば、広島の攻撃力は一気に破壊力が増幅する。

【マイナス材料】
 またも大量失点。第11節のFC東京戦(3△3)、第12節の横浜F・マリノス戦(1●3)に続き、前節の川崎F戦でもハイプレスと個人能力の高さに沈没してしまった。しかも後半にはわずか4分間で3失点。FC東京戦では3分間に2失点、第3節の大分トリニータ戦でも9分間に2失点と続けざまに失点してしまう悪癖が出てしまった。もちろん、相手の能力の高さがあるからこそではあるが、広島側にも組織・個人両方に問題を抱えていたことも事実。

 今節の対戦相手である柏レイソルには怪物FWオルンガがいるし、他にもタレントを抱えていて攻撃力は強烈。ブロックを作った後の守備にしても、前線からボールを奪いにいくやり方にしても、そのメリハリや使い分け、メンバー構成も含めて、見直すべきタイミングであるとも言えるだろう。

文:紫熊倶楽部 中野和也

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