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【清水vs鹿島プレビュー】再びトンネルに入り込んだ清水と上り調子の鹿島が激突…名門対決を制するのは!?

2020.09.11

[写真]=金田慎平、兼子愼一郎

清水エスパルス 守備の立て直しが最優先。改善なければさらなる黒星も

【プラス材料】
 5連敗中なので大きく取り上げるプラス材料はないが、センターフォワードのFWカルリーニョス・ジュニオが2試合連続で得点しているのは頼もしいところ。どちらもセットプレーからヘディングで決めたもので、身長は174センチとそれほど高くないが、体幹の強さがあってヘディングも正確かつパンチがある。これで流れの中からもゴールが生まれれば、彼自身もさらに乗ってくるだろう。

 また、最大の武器であるセットプレーからの得点が一時は途絶えていたが、再び取れているのもプラス要素と言える。


 水曜日の前節・サンフレッチェ広島戦では、昨季までFC岐阜に期限付き移籍していたMF宮本航汰が右サイドバックとしてJ1初出場。落ち着いたプレーを見せて十分戦力になることを示したことは、連戦が続く中でプラス材料と言える。

【マイナス材料】
 前節・広島戦に1-4で敗れ、今季2度目の5連敗。しかも、その5試合で18失点(1試合平均3.60失点)と非常に失点が多くなっている。点の取られ方が非常に淡泊で、自分たちが主導権を握っている時間帯でもワンチャンスで決められ、そこからリズムを崩していくパターンも目立つ。鹿島アントラーズはかなり得点力を上げてきているので、守備を改善できなければ苦しい戦いになるだろう。良いサッカーができている時間帯もあるが、それが長続きせず、流れが悪くなった時との落差が大きいことも勝ち点を拾えない要因となっている。

 連戦の中で他チームに比べてターンオーバーが少なく、センターラインの主力選手が試合に出続けている。彼らへの依存度が高いため、コンディションが落ちてくるとチームへの影響も大きい。また、直近の3試合は流れの中から点が取れていない。

文:totoONE編集部

鹿島アントラーズ 攻撃陣が好調をキープ。本来の力を継続して発揮できるか

【プラス材料】
 前節のベガルタ仙台戦に2-1で勝利し、今季初の4連勝を飾った。開幕4連敗で一時は最下位に沈んでいた順位も、6位までジャンプアップ。過去の獲得タイトル数を考えれば、クラブにとっては遅まきながらかもしれないが、ここにきて本来の力を発揮してきている。

 依然として好調のFWエヴェラウドが今季9得点目を決めたほか、途中出場のFW上田綺世にもゴールが生まれた。途中出場の選手が決めるとチームが勢いづくのは、サッカー界の定説。後半は仙台の攻撃を受ける場面もあり、そこは課題ではあるものの、現在のチーム状況は良いと言えるだろう。

 アウェイでの清水エスパルス戦。お互いの特長を引き出し、信頼が生まれてきた鹿島アントラーズは敵地での一戦でも勝ち点3を狙いにいく。

【マイナス材料】
 4連勝の中にも課題がないわけではない。前節の仙台戦は1点リードで迎えた後半に、相手にサイドを使われる場面が目立った。アントニオ・カルロス・ザーゴ監督も「疲労と暑さ」をその理由に挙げ、クロスやボールホルダーに対して「間合いを詰めきれていなかった」と総括している。

 中2日で迎えるアウェイの清水戦は、午後6時キックオフ。気温も下がりきらない中での試合となり、条件はさらに厳しくなるだけに、より集中力などには細心の注意を払う必要がある。

 大事になるのは、主導権と先手を奪うこと。セットプレーの守備は改善されつつあるとはいえ、課題として残っているようにも見える。ワンプレーワンプレーに集中し、勝てなかった時期と同じような、先に失点するということだけは繰り返してはならない。

文:totoONE編集部

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