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【大分vsFC東京プレビュー】対照的な両チームが対戦…決定力不足に悩む大分が攻撃陣絶好調のFC東京を迎え撃つ

2020.09.05

[写真]=J.LEAGUE、兼子愼一郎

大分トリニータ 試合内容は悪くない。フィニッシュの精度さえ上がれば

【プラス材料】
 前節・浦和レッズ戦で3試合負けなしが止まったものの、試合内容は悪くなかった。シュート数は相手を上回り、決定機の数も多かった。狙いどころをサイドに定め、左右両方からバランスよく攻撃を展開した。片野坂知宏監督は「チーム全体で戦術を合わせて、狙いを持ってチャンスを作れている」と手応えを感じている。

 最終ラインは昨季の先発だったDF三竿雄斗、DF鈴木義宜、DF岩田智輝を固定してからビルドアップに不安がなくなり、守備も安定している。最後の局面では粘り強く、体を張ることもできているのは失点の少なさが証明している。


【マイナス材料】
 チャンスを作りながら決めきれない。昨季からの懸念材料だった決定力不足が解消できていない。前節の浦和戦で先制点を挙げたFW三平和司だが、決定機逸も目立った。片野坂監督は「得点機を多く作れるわけではないので、最低でも枠内シュート率を上げなければ得点は生まれない」と、この先は選手個々の能力に頼るしかないだけにお手上げだ。新加入のFW知念慶とFW渡大生は今季ここまで1得点にとどまっており、最近の試合では先発から外れ、途中出場が持ち場となっている。FW陣の奮起を待つしかない状況だ。

 今節の対戦相手となるFC東京との昨季の対戦成績は2戦2敗。ホームでもアウェイでも決定機は皆無に近く、完敗を喫している。相手は中2日での試合で、大分トリニータは前節から1週間空いているが、強力な助っ人外国籍選手に日本代表選手が揃う戦力差は歴然。かなり厳しい試合が強いられるだろう。

文:totoONE編集部

FC東京 懸念は過密日程による疲労。体力面でのハンデを跳ね返せるか

【プラス材料】
 前節のガンバ大阪戦は前半こそ相手に主導権を握られたが、中盤のポジション変更によって流れを取り戻した。アンカーのMF髙萩洋次郎をトップ下に配する形でリズムをつかみ、3得点をマーク。続く9月2日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝の名古屋グランパス戦でも3得点を挙げて快勝。試合の中で柔軟に相手への対策をして攻守がかみ合い、コンビネーションプレーからゴールを重ねた。長谷川健太監督も8月の戦いを振り返り、「4-3-3のシステムでチームのベースができ、バランスのいい戦いができるようになっている」と手応えを話す。

 また、ルヴァンカップ準々決勝ではMF安部柊斗が2得点を挙げた。昨季からチームが抱えていた「中盤の選手の得点力不足」という課題解消に向けてもプラス材料だ。

【マイナス材料】
 ルヴァンカップ準決勝進出が確定したため、10月下旬まで中2~3日での連戦が続く。DF渡辺剛は「フィジカルの疲労があるのは確か。そこをカバーするためには集中力が大事。頭を働かせ、予測や準備を一歩早くしていきたい」と話すが、今節対戦する大分トリニータは前節から1週間のインターバルがあるため、コンディションの差は明らかだ。

 ターンオーバーを余儀なくされることもあり、今節はMF内田宅哉やMF三田啓貴らが先発する可能性も考えられる。DF中村拓海の台頭などプラス材料もあるが、長谷川監督は「誰が出場しても“全く変わりない”とまではいかない」と正直な心境を話す。特にMFアルトゥール・シルバと安部に関しては「替えの利かない存在感を発揮している(長谷川監督)」ため、中盤の起用方法は悩みどころと言えるだろう。

文:totoONE編集部

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