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神戸、後半ATに追いつき価値あるドロー…2点差を追いつかれた横浜FMは4連勝を逃す

2020.08.29

PKを沈めるM・ジュニオール [写真]=J.LEAGUE

 明治安田生命J1リーグ第13節が行われ、ヴィッセル神戸横浜F・マリノスが対戦した。

 昨シーズンの天皇杯王者・神戸とJ1王者・横浜FMの対戦。同じカードで今年2月に行われたゼロックススーパーカップではPK戦の末に神戸が勝利したが、横浜FMは現在3連勝中。MFアンドレス・イニエスタを欠く神戸に対して好調のリーグ王者がどのようなサッカーを展開するのか、注目が集まる試合となった。


 両チーム共に最終ラインが高く保つため、序盤からGKが高い位置を取りディフェンスラインの背後をケアする展開。そんな中、先にチャンスを迎えたのは横浜FMだった。12分、相手のペナルティエリア右からDF小池龍太が低いクロスを供給。これは神戸のGK飯倉大樹に防がれるものの、こぼれ球をFWマルコス・ジュニオールが左足でシュートを放つ。しかし、これは枠を捕らえられない。

 序盤は横浜FMがボールを支配するも、先制したのは神戸だった。18分、相手ペナルティエリア前でGKパク・イルギュからのパスを狙っていたFW藤本憲明が、ボールを奪取。藤本は相手のGKとDFに囲まれるも、タイミングを外してペナルティエリア手前から無人のゴールに流し込み、神戸が先制点を記録した。

 しかしその9分後、横浜FMも同点に追いつく。カウンターからFW仲川輝人がドリブルで仕掛けると、並走していたM・ジュニオールにスルーパス。これを受けたM・ジュニオールはペナルティエリア内から左足でシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。

 横浜FMは同点に追いついた5分後、相手ペナルティエリア内でFW前田大然がDF菊池流帆に倒されPKを獲得。これをM・ジュニオールがゴール右に沈め、すぐさま逆転に成功した。前半は横浜FMがリードで折り返す。

 迎えた後半、ゴールネットを揺らしたのは横浜FMだった。53分、前線へ駆け上がったMF扇原貴宏が相手ペナルティエリア左から中央へパス。これをファーサイドで反応した仲川が合わせ、追加点を記録した。仲川は前節の今シーズン初ゴールに続き、2試合連続のゴールとなった。

 神戸は62分に投入されたDF西大伍を中心にチャンスを生み出すも、なかなか得点までには至らない。80分には横浜FMのディフェンスラインの裏をつくも、パク・イルギュがイエローカードを受けるタックルを見せ、ゴール前まではボールを持っていけない。

 しかし90分、神戸がついに1点を返す。MFセルジ・サンペールからのロングパスを敵陣中央左サイドで受けたDF酒井高徳が、ゴール前へ左足でクロス。これを相手DFの間にポジションを取っていた藤本が右足で合わせ、この試合2点目を記録した。

 勢いがついた神戸はその直後、同点に追いつく。相手ディフェンスラインの裏に抜け出したFW古橋亨梧がパク・イルギュと1対1の状況に。古橋は冷静にループシュートを放ち、神戸が同点に追いついた。

 ただ、結局試合はこのまま終了。土壇場に追いついた神戸は価値あるドロー。一方2点差を守りきれなかった横浜FMは、リーグ戦4連勝を逃した。

【スコア】
ヴィッセル神戸 3ー3 横浜F・マリノス

【得点者】
18分 1ー0 藤本憲明(ヴィッセル神戸
27分 1ー1 マルコス・ジュニオール(横浜F・マリノス
33分 1ー2 マルコス・ジュニオール(横浜F・マリノス
53分 1ー3 仲川輝人(横浜F・マリノス
90分 2ー3 藤本憲明(ヴィッセル神戸
90+1分 3ー3 古橋亨梧(ヴィッセル神戸

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