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【FC東京vs名古屋プレビュー】4試合未勝利のFC東京は同カード4連勝中…名古屋は5年間勝ちなしの鬼門攻略を狙う

2020.08.15

[写真]=兼子愼一郎、三浦彩乃

FC東京 相性の良さと日程面での優位性を勝利につなげられるか

【プラス材料】
 4-3-3のシステムで臨んだ前節のセレッソ大阪戦。スコアレスドローに終わったものの、課題であった守備面の修正が行われ、締まった好ゲームを展開した。特にワイドに配したFW永井謙佑とMFレアンドロ、インサイドハーフとサイドバックの連係を整備。また、途中出場のMF内田宅哉やFW原大智が流れをつかみ、終盤に猛攻を仕掛けたこともプラス材料だ。

 名古屋グランパスとの対戦成績は2015年の2ndステージ以降5勝2分と負けなし。現在4連勝中と相性が良い。また、JリーグYBCルヴァンカップはプライムステージからの参加となるため、第8節・サガン鳥栖戦からきっちりと1週間のインターバルがあり、今節はここ2週間で3試合目。対する名古屋は5連戦目となり、コンディション面で有利なことは明らかだ。


【マイナス材料】
 前節のC大阪戦は守備面でのオーガナイズがなされた一方、無得点に終わった。永井が「守備に追われ、攻撃面で力を発揮できなかった」と省みるように、FWディエゴ・オリヴェイラをはじめ、前線にパスが入った時のサポートが少なく、「追いつく、追い越すのにも時間がかかりすぎた(永井)」。厳しい暑さの中での戦いとなるが、攻撃の回数を増やすことは課題。守備から攻撃への切り替えに改善が必要だ。

 何より警戒すべきは、古巣対決となるマッシモ・フィッカデンティ監督の存在だろう。2016年から2018年までフィッカデンディ監督が率いた鳥栖との対戦成績は4分2敗で、一度も勝利を挙げることができなかった。彼が率いる名古屋との対戦は初だが、苦手な印象は拭いきれていない。

文:totoONE編集部

名古屋グランパス 連戦のダメージ残るも、攻守両面で手応えあり

【プラス材料】
 前節の浦和レッズ戦で6-2の大勝を収め、週半ばのJリーグYBCルヴァンカップでは川崎フロンターレを相手に十分に渡り合った。この2試合の手応えは選手起用の苦しさを考えてもチームに大きな自信を与えており、厳しい日程でのアウェイゲームへ向けて良い追い風が吹き始めている。

 マッシモ・フィッカデンティ監督曰く、調整がうまくいけばMF阿部浩之の復帰の可能性もあるとのことで、苦しい台所事情を補って余りある“補強”となれば連勝への弾みもつく。

 リーグ戦再開後から攻守のバランスの良さがチームの要となっている。FWガブリエル・シャビエルやFW前田直輝らの好調が得点力アップを促しているところもあり、FC東京を相手にしても押し込む試合展開は生み出せるはず。特に前節4得点の前田の働きには、否が応でも注目が集まる。

【マイナス材料】
 好調のチームにあって、不安要素は選手層とその日に誰が起用できるかという問題のみ。中でも運動量が多い中盤のポジションには負担が重なっており、フル回転のMF稲垣祥あたりの疲労度は気がかりなところ。MFジョアン・シミッチも浦和戦で足首の負傷を抱え、他のポジションにもコンディション調整が必要な選手は多い。メディカルスタッフの懸命の努力でチームは成果を挙げてきているが、常に連戦による負傷のリスクを計算に入れて戦わなければいけない状況が、一抹の不安としてピッチ内には潜んでいる。

 FW山﨑凌吾やMF石田凌太郎などバックアップは育ってきているが、まだまだベンチの充実が必要な状況は続く。

文:今井雄一朗

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