浦和戦で4得点を記録した前田(右)[写真提供]=名古屋グランパス
名古屋のエースが圧巻のゴールラッシュで豊田スタジアムに駆けつけたサポーターへ笑顔を届けた。
8日に行われた明治安田生命J1リーグ第9節で、名古屋グランパスは浦和レッズと対戦した。前売りチケットが完売し、4956人の”グランパスファミリー”を豊田スタジアムに迎えた一戦は6-2で名古屋が大勝。エース、前田直輝がシュート5本で4得点を挙げて驚異の決定力を見せつけた。
「前節の柏戦で開始早々に足首を痛めて、ルヴァンカップの清水戦を欠場しました。みんなが闘っている中、自分は闘えないという悔しさや焦りがあった。今日は結果を出したいというイメージで試合に入りました」。
前半9分、いきなり結果を残す。金崎夢生のシュート性のボールに反応してダイレクトでフィニッシュ。一度は相手GK西川周作に阻まれるも、こぼれ球を落ち着いて押し込んで先制点をマーク。さらにその1分後、左サイドの連携から抜け出したマテウスのグラウンダーのクロスに右足で合わせて再びゴールネットを揺らす。そして38分には、華麗なターンでDFをかわしたガブリエル シャビエルのスルーパスに反応。フリーでボールを受けると、冷静にゴール左下に流し込み、「小学生ぶり」のハットトリックを達成。
後半に入っても勢いは止まらない。50分、ペナルティーエリアでボールをキープした金崎からの折返しを、ダイレクトで沈めて4点目を記録。圧巻のゴールショーを締めくくった。
試合後、自身の4得点について聞かれると「やるべきことをやった結果だと思います。触るだけ、合わせるだけのボールが来たので、チームメイトに感謝したいです」とチームメイトの助けがあってこその記録ということを強調した。
「前節の柏戦はなかなかうまくいかず、つながっていないというイメージがありました。監督からいろいろなアドバイスがあった中、左からも、右からも、中央からも得点を取れたのは大きな収穫だと思います」。結果を残した大勝劇で攻撃の形に手応えを感じながらも、決して満足はしていない。「6得点を決めましたが、2失点していることや後半の入り方に関しても改善しなければいけません」。
「次のルヴァンカップ第3節も勝たなければいけない大事な試合です。そこに向けて切り替えて準備したいと思っています」。
名古屋は次戦、JリーグYBCルヴァンカップグループステージの首位突破を懸けて、川崎フロンターレと対戦する。前田が今季開幕前から口にし続けている「90分間仕掛け続ける」姿勢を貫くことができれば、自ずと首位でのグループステージ突破が見えてくるだろう。
By サッカーキング編集部
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