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【大分vs神戸プレビュー】指揮官の采配が冴えわたる大分…自信を取り戻した神戸は連勝目指す

2020.07.10

[写真]=J.LEAGUE、Getty Images

大分トリニータ 最高のスタートを切るも、課題は主砲の決定力不足

【プラス材料】
 リーグ再開後は2連勝と幸先の良いスタートを切った。戦い方にブレがなく、GKを含めた最終ラインからのビルドアップは健在。自陣でパスをつなぎ、相手をおびき寄せ、食いついてきたら長いボールを前線へ一気に放り込むこともあれば、サイドを経由して揺さぶる遅攻もできている。戦い方が明確で、選手に迷いがない。

 ボランチより後ろのポジションはメンバーを固定しているが、中盤の両サイドと前線の3枚は対戦相手や選手のコンディションに応じて柔軟に入れ替えている。それによって連戦の負担は軽減され、これまでの2試合は交代した選手がすべて得点するなど、戦術の幅が広がった。

 何より勝つことで自信を深めている。

【マイナス材料】
 2試合フル出場したボランチより後方の選手の疲労が心配。GK高木駿、DF鈴木義宜、DF三竿雄斗、DF岩田智輝の3バックは替えがきかない。また、前節・サンフレッチェ広島戦の前半で負傷退場したMF町田也真人の出場は厳しそうだ。

 先発メンバーを大幅に入れ替えても戦力を保てるチーム作りをしているとはいえ、負傷者が出てくれば厳しい戦いを強いられる。今節も5人の交代枠をフル活用した総力戦になるだろう。

 主軸と期待されたFW知念慶、FW渡大生が2試合とも不発。途中交代した選手が全得点を挙げて勝利を収めているが、長丁場のリーグ戦において得点すべき選手がしっかり結果を出したいところ。絶対的なエースとして存在感を示すにはゴールしかない。

文:totoONE編集部
 

ヴィッセル神戸 リーグ戦初白星が自信に!? エースの連発に期待

【プラス材料】
 プラス材料は3つ。まず前節のサガン鳥栖戦で今季リーグ戦初勝利を挙げたことだ。横浜FCとの開幕戦を1-1で引き分け、再開初戦の第2節はサンフレッチェ広島に0-3で完敗。早く勝利が欲しかった中での勝ち点3は、チームに自信を取り戻させるはずだ。

 2つ目は鳥栖を完封したこと。トルステン・フィンク監督は試合後に「0点で抑えたことは守備の選手たちにとって大きな自信になる」と話している。

 3つ目はFWドウグラスに得点が生まれたこと。リーグ戦での移籍後初ゴールが欲しい中、鳥栖戦でMFアンドレス・イニエスタからのラストパスをアクロバティックなボレーで沈めた。本人は「勝利はチームとしても個人としても自信になる」と試合後の会見でコメント。2戦連発への期待は高まる。

【マイナス材料】
 マイナス材料も3つ。1つ目はベルギー代表DFトーマス・フェルマーレンが2試合続けて欠場している点だ。フィンク監督は「クラブとして負傷者の情報を(皆さんと)共有しない方針」と黙秘しており、フェルマーレンのコンディションは不明。今節も欠場の可能性が高い。

 それに関連して、守備面での不安は残っている。鳥栖を完封できたとはいえ、カウンターで何度か決定的なシーンを作られた。50分頃にはMF本田風智をゴール前でフリーにし、ヘディングシュートを許している。相手に助けられた部分も大きい。

 3つ目はゲーム体力。広島戦、鳥栖戦ともに60分過ぎから足が止まる選手もいた。中2日で迎える大分戦も体力面に不安が残る。

文:totoONE編集部

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