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湘南MF齊藤未月、惜敗の中でにじませた悔しさと自信…「もっともっとやれる」

2020.02.22

山田直樹らと連携しながら攻守で奮闘した齊藤未月 [写真]=兼子愼一郎

 明治安田生命J1リーグの幕が開いた。21日、Shonan BMW スタジアム平塚で湘南ベルマーレと浦和レッズが対戦。平日ながら13000人の観客が来場したこの試合、湘南はハイテンションな撃ち合いの末に2-3で惜しくも敗れる結果となった。

 今季副キャプテンに任命され、ますます中心としての働きが期待される生え抜きMF齊藤未月は、この試合に先発出場。圧倒的な運動量とインテンシティの高いプレーを披露した。試合の感想を問われると、齊藤は「勝てなかったので悔しさが大きいですが……」と唇をかみながらも、これからの戦いに向けてつかんだ手ごたえを口にした。


「先制点はいい形でとることができました。新しいフォーメーションで臨みましたが、試合を通していい連携でチャンスを多く作ることができたと思います。もちろん、最終的に3失点して負けているので『いい試合だった』とは言えませんが、『今年、ベルマーレはこういう戦い方をするんだ』というのを示すことはできたと感じています」

 この日の齊藤は福田晃斗、山田直輝とともに3センターの一角に入り、インサイドハーフの位置でプレーした。攻守両面でよりハードな役割を求められるポジションだが、齊藤は「自分の良さが一番出る」と自信を語る。

「中央を締める守備はもちろんですが、相手の最終ラインやサイドまで出て行ってプレスをかける守備が最も得意なタスク。今日もそこで何度もボールを奪えたシーンがありました。攻撃面では、(山田)直輝さんが中央でボールをたくさん受けてくれるので、僕は前線に飛び出してクロスやシュートを撃とうと意識していました。攻撃に絡めるシーンが増えるという意味でも、このポジション、スタイルが自分の特徴が一番活きると思っています」

 齊藤はこの試合、74分に中川寛斗との交代で退いた。ベンチに戻る際、浮嶋敏監督とハイタッチをかわしながらもかすかに悔しさをのぞかせた齊藤。しかし、その目には悲観的な色は少しもない。

「やっぱり、90分通してハードワークしたうえで攻守両面で活躍しないとフル出場はできない。今日、それが改めて分かりました。ただ、やるべきことや課題ははっきりしている。『もっともっとやれるな』という思いでいます」

 クラブが、自分自身が進む先だけをまっすぐに見つめる齊藤。その視線の先で、どんなことを成し遂げてくれるのか。26日には、JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第2節 柏レイソル戦が迫っている。勝利に飢えた齊藤が見せるプレーから目が離せない。

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