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JリーグがVARをモチーフにしたパワハラ防止啓発映像を公開

2020.02.21

映像に出演する佐藤隆治主審 [写真]=公益社団法人日本プロサッカーリーグ

 21日、公益社団法人日本プロサッカーリーグは、今季のJ1リーグ全試合で導入されるVARをモチーフにした「パワハラ防止啓発映像」を発表した。この動画は2020年シーズンのJ1・J2・J3の試合会場で放映される。

 以下、Jリーグ資料より。


 Jリーグはこの度、パワハラ啓発を目的とした映像を制作しました。2020年シーズンのJ1・J2・J3リーグの試合会場となるスタジアムで放映する他、YouTube公式チャンネルでも公開します。

見過ごされがちなパワハラを佐藤隆治主審がオン・フィールド・レビュー

 映像の舞台はとあるオフィス。日常的に起こっている3つのシーンが流れます。なんとなく見過ごされがちな各シーンですが、実は全て厚生労働省が指針で示したパワハラの類型に該当。ビデオ・オペレーション・ルームからオン・フィールド・レビューの進言を受け、プロフェッショナルレフェリーである佐藤隆治さんがレッドカードを提示します。

 どんな行為がパワハラに該当するのかを適切に知り、自身や第三者の行動を注意できるようになることを目指して制作。オフィスだけでなく、スポーツの現場においてもパワハラは抑止していかなければなりません。2020年シーズンからJリーグでも導入するVARによってサッカーのプレーにおける「重大な見逃し」を防ぐことが期待されますが、日常においても同様に厳しくチェックしていくきっかけとなるべく放映してまいります。

厚生労働省が指針で示したパワハラの定義と6類型

<職場のパワーハラスメントの定義>
 同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいいます。

<職場のパワーハラスメントの6類型>
出所:あかるい職場応援団
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/foundation/pawahara-six-types/

身体的な攻撃
蹴ったり、叩いたり、社員の体に危害を加える行為は「身体的攻撃」型のパワハラです。

精神的な攻撃
侮辱、名誉棄損に当たる言葉、ひどい暴言は、業務の指示の中で言われたとしても、業務を遂行するのに必要な言葉とは通常考えられません。

人間関係からの切り離し
職場内での優位な立場の人が必要もないのに、無視や仲間外しなど仕事を円滑に進めるためにならない行為を行えば「人間関係からの切り離し」型のパワハラになります。

過大な要求
業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害があった場合、「過大な要求」型のパワハラに当たることがあります。

過小な要求
業務上の合理性なく能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや、仕事を与えないことは「過小な要求」型のパワハラです。

個の侵害
業務遂行に当たって、私的なことに関わる不適切な発言や私的なことに立ち入る管理などは「個の侵害」型のパワハラになります。

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