川崎が鹿島を下した(写真は浦和戦のもの) [写真]=Getty Images
明治安田生命J1リーグ第31節が9日に行われ、鹿島アントラーズと川崎フロンターレが対戦した。
守備陣から丁寧にボールを繋ぎ流動的な動きから機会を伺う川崎と、しっかりと締め付けプレッシャーをかける鹿島という展開。中盤でのボールの動きが多く、決定機はなかなか生まれない。
徐々にプレスが機能し始め鹿島が攻め立てる。35分、白崎凌兵が反転シュートを放つと、続く38分には伊藤翔がプレスで誘ったミスから振りぬいたが、これはわずかに右に外れた。さらに44分、FKのこぼれ球を拾い供給したクロスに対応した山村和也のクリアがポストに当たるなど、鹿島が得点のにおいを感じさせながら前半を折り返した。
後半に入って最初に決定機を迎えたのは鹿島。51分、抜け出した土居聖真が切り返してパスを選択すると、受けたセルジ―ニョがフリーでシュート。しかしこれは車屋紳太郎が体いっぱい使ってブロックした。
だが先制したのは押し込まれていた川崎。62分、右サイドからのFKに山村が高いヘディングで合わせゴールに叩き込んだ。さらに71分、川崎のロングカウンターがさく裂。守田英正が送ったロングボールを収めた小林悠がシュートを放つと、ポストに直撃。このこぼれ球を途中出場の長谷川竜也が押し込み貴重な追加点を記録した。
このまま試合は終了。上位陣対決は川崎に軍配が上がった。首位に立つ鹿島は優勝に向けて大きな痛手となる10試合ぶりの敗戦。一方4位につける川崎は終盤戦で貴重な勝ち点「3」を獲得した。