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走り続けられる秘密がここに!?…高地トレーニングスタジオ『ハイアルチ』新スタジオの内覧会に槙野が登場!

2019.09.20

高地トレーニングスタジオ『ハイアルチ』のアンバサダーに就任した浦和の槙野智章(右)とプログラム開発者の新田幸一氏(左)

 浦和レッズ槙野智章が、自身もトレーニングを行う日本初の高地トレーニングスタジオ『ハイアルチ』が新たに22日にオープンする吉祥寺スタジオの内覧会に登場。High Altitude Management取締役/CTOでプログラム開発者の新田幸一氏とのトークショーを行った。

 『ハイアルチ』とは、high altitude(=高地状態、ハイアルチテュード)から取った造語で、酸素の薄い高地トレーニングをベースに「細胞から鍛える」トレーニングプログラムが体験できるスタジオだ。「ここはだいたい標高2700mぐらいで、富士山で例えると6、7号目。高地(低酸素)トレーニングというと、苦しいイメージがあると思いますが、普通にいるだけでは苦しくありません。ただ、実際にこの中でトレーニングをすると苦しいです」と新田氏。


 槙野は2017年に『ハイアルチ』と出会い、トレーニングを積むことでパフォーマンスの向上を実感。「自分のプレーと結果がすごく向上した。自分がいいと思ったことをたくさんの人に知ってもらいたい一心でアップしてきた」とSNSなどでその様子を公開してきた。

 そのかいあってか、他のJリーガーから試合中にトレーニングについて聞かれることもあるそうで、「いい施設だからこそたくさんの選手が集まることでライバルがいっぱい増える。大事な試合でマークをしている選手が、一緒に通っている選手だったりすると、きつい時間帯にその選手も運動量が落ちないで逆にガーっと上がってきたりするので、本当はあまり教えたくない(笑)」とちょっと複雑な心境を語った。

 実際に槙野を始めこのトレーニングを行っている選手全員が、右肩上がりで心拍の計測値が上がっているという。「ゴール数やアシスト数といった数字だけでなく、距離数やケガをしにくくなったり、ジャンプ力が上がったりと、細かい部分で大きな変化を感じている」と槙野。「心肺機能を高められることがこのトレーニングの一番いいところ。90分間、相手より走り切る力を養えるところがいい」と太鼓判を押した。

『ハイアルチ』の輪は、現在では関東近県を始め、静岡、甲府、そして海外組にも広がっており、さらにサッカー界を飛び越え、ラグビー、柔道、陸上、スノーボード、空手、キックボクシング、ダンサーなど、スポーツ界全体に広がりを見せている。内覧会を行った吉祥寺スタジオでは、日本初となる10歳以上向けの高地トレーニング『ハイアルチ・ジュニア』を新たに併設。それを聞いた槙野は「それはうらやましい。僕が小学生の頃にはそんな情報も施設もなかった」と悔しそうな表情を見せていた。

 Jリーガーでは最初にこの『ハイアルチ』を取り入れた槙野は今回、アンバサダーに就任することも併せて発表。新田氏が「槙野選手には、昨年のパフォーマンスを毎年上げていってもらいたい。そしてジュニアの子どもたちに正しい情報を、結果を出している選手たちに発信していってもらいたい」と期待を口にすると、「僕は今32歳ですが、僕がプロ1年目の頃とは違って、現在の32歳はベテランの域ではありますがサッカー選手としてまだまだ引退は遠い。その域を僕はもっと上げていきたい。このトレーニングを通じて、ピッチの上で表現することが、僕の使命なのではないかと思っています。若い選手に負けないように元気いっぱいでいきたい!」と意気込みを語った。

 槙野は今季、アジアカップを戦った日本代表で始まり、リーグ戦、ACL、天皇杯、ルヴァンカップを戦ってきた。「実はいいリカバリーができることも大事なんです。ここに来てゆっくり走るだけでしっかりとリカバリーができて、次の試合への準備ができるんです」。過酷なスケジュールの中でも、走り続けられる槙野の秘密がここにあった。

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