[写真]=兼子愼一郎
3度目の正直だった。87分、ショートコーナーから一度はDFに当たってこぼれたボールを中村憲剛がふわりとファーサイドへクロスを送る。これを「GKが上に(来ると)準備していると思って、下に叩きつけた」と決めたのがレアンドロ・ダミアンだった。
「ファーサイドでボールを待ち受けるような感じだった。その前に2回、ヘディグでゴールチャンスあったけど、やっとゴールできて良かった」
そう微笑んだが、その前にあった2度のチャンスもヘディングだった。
1度目は後半に入って10分が経過した55分、知念のクロスに対し、「ボールを少しかするイメージで入った」が、「DFが後ろから押してきたので、自分が思っていたより前に入ってしまってボールがしっかりと頭に当たってしまった」と、シュートはゴールバーを超えていった。
そして2度目は85分。直前に中村がピッチに入り、ボールが勢い良く回り始めた直後だった。中村のパスに裏に抜け出した馬渡和彰が中央に折り返すと、ダミアンが頭で合わせる。しかし、これはゴールバーに嫌われた。
「すごくいいゲームをして勝利することができたと思う。前半からいい流れで自分たちの形にすることができたし、後半も自分たちのスタイルでサッカーを進めることができたと思う。チーム全体で勝利を収めることができたことがうれしく思う」
プレミアの強豪クラブを相手に、Jリーグ王者として“らしい”サッカーで勝利した川崎フロンターレ。ブラジル代表のチームメイトでプライベートでも仲がいいダヴィド・ルイスが「うちのチームをほめてくれた」とダミアンはうれしそうに語っていた。
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By サッカーキング編集部
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