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38歳中村憲剛、多摩川クラシコで圧巻のパフォーマンス披露「これを最低限のベースに」

2019.07.14

川崎のバンディエラ中村憲剛、攻守に奮闘した [写真]=金田慎平

 公式戦通算34回目の多摩川クラシコは、川崎フロンターレの“完勝”に終わった。小林悠のJ通算100得点のメモリアル弾を含む3得点を奪い、2試合連続の完封にも成功。首位FC東京を相手に内容・結果ともに圧倒した。

「60分で交代する予定で前半から飛ばしてたんだけど(笑)」という38歳のバンディエラ中村憲剛は今季2度目の先発フル出場。持ち前のパスセンスで得点に絡むだけではなく、タイムアップのホイッスルが鳴るまでボールを追いかけ続け、ケガ明けを全く感じさせない圧巻のパフォーマンスを披露した。「今日のシチュエーションでやらないやつはいないでしょ」と中村。「本当にみんな気持ちが入っていましたし、今日は技術・戦術もありますけど、戦う・走るがフォーカスされる試合だったと思います」と振り返った。


 これで川崎は3月17日に行われた第4節・ガンバ大阪戦以降14試合無敗で、1試合未消化ながら首位のFC東京とは勝ち点4差の3位まで迫っている。中村は完勝の“要因”として、前節のサガン鳥栖戦のドローが関係していると話す。

「『負けなし』という言葉に惑わされたというか、何となく『これでいっか?』という気持ちはあったと思う。前節、鳥栖と引き分けて、『これじゃダメだろ』という話は全員でしていた。しっかりと前から行く、ハードワークする、走る、ボールを動かす。そこをもう一回やろうよと。勝っても負けても引き分けでもいい。みんなで『もう一度やろう』というところに立ち返れたことは良かった」

 ただ、3連覇に向けて本当の勝負はここから。「これを最低限のベースにしないといけない」と中村は説く。「これぐらい走って戦わないとチャンピオンにはなれないので。自分たちがやるべきことやれば先に進めるという感触もあるし、いい手応えはある」と自信をのぞかせた。

取材・文=三島大輔


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