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「ゴール前に行くことは大事」…湘南を“加速”させる武富孝介の決定力

2019.02.24

2得点で勝利に貢献した武富孝介 [写真]=J.LEAGUE

 湘南ベルマーレは23日、本拠地Shonan BMW スタジアム平塚で北海道コンサドーレ札幌を2-0で下し、2019シーズンのJ1開幕戦を勝利で飾った。

 得点はすべて武富孝介の左足から生まれた。1点目は82分。山根視来が右サイドをドリブルで突破し中央へパス。相手DFとGKがはじいたルーズボールを武富が見逃さず、左足でゴールに押し込んだ。湘南の勢いは止まらない。その8分後には左サイドの杉岡大暉が中央にクロスを送り、山崎凌吾が倒れ込みながら折り返すと、武富が再び左足でゴールネットを揺らし、札幌を突き放した。


 5シーズンぶりに古巣に復帰した武富は「湘南を出てからも試合は見ていて、先制したり勝ち越したりすると受け身になることがあるのは、外から見ても分かっていました。ヤマ(山崎)も走れる選手なので、前にプレッシャーを掛けていって、受け身にならずにしっかりパンチを打っていくことを心掛けました」と、当初の狙いを明かした。

 前半は札幌の攻撃に耐える時間帯が続いた。何度も危険なシーンを作られ、間一髪のところで失点を防いだ。1.5列目で先発した武富は自陣深くまで下がり、ボールを回す相手に対して地道にプレスをかけ続けた。

「ハーフタイムに、前半の最後のようなリズムでプレーしよう、と言われました」と武富が話したように、後半は湘南が指揮官の期待に応えてリズムを取り戻し、札幌を圧倒する。「僕は前の選手として出ていて、ボックスの中に入らないとゴールは生まれないので、ゴール前に行くことは大事だなと改めて思いました」と、2得点を振り返った。

 武富の決定力が2019シーズンの湘南をさらに“加速”させる。

文=大西徹 サッカー編集者

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