2018.11.22

史上稀に見る大混戦…今シーズンのJ2を5つのポイントで振り返る

明治安田生命J2リーグ
今季のJ2は松本の優勝で幕を閉じた [写真]=J.LEAGUE
「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

 松本山雅FCの初優勝で幕を閉じた2018年の明治安田生命J2リーグ。J1参入プレーオフを残しているものの、全22チームがレギュラーシーズンの42試合を終えた。そこで今回は、今季のJ2を5つのポイントで振り返る。

■史上稀に見る大混戦

松本山雅FC

J2優勝を果たした松本 [写真]=J.LEAGUE

 今季J2王者に輝いた松本の勝ち点は「77」。これは22チーム制となった2012年以降で最も低い数字になる。過去5年間は、2位ですら勝ち点80以上を上回っていたが、今季は1チームもこの数字に達しなかった。一方で、6位東京Vの勝ち点は「71」。6位チームの勝ち点としては、22チーム制になった2012年以降では、6年前の大分と並ぶ最多記録だった。実力伯仲の戦いが繰り広げられた結果、最終節を迎える時点で、上位4チームに「J2優勝」と「自動昇格」の可能性が残るという前代未聞の事態が発生。今季のJ2が史上稀に見る大混戦だったのは数字の上でも明らかである。

<上位2位チームの勝ち点(2012年以降)>
2018年 1位:松本(勝ち点77)、2位:大分(勝ち点76)
2017年 1位:湘南(勝ち点83)、2位:長崎(勝ち点80)
2016年 1位:札幌(勝ち点85)、2位:清水(勝ち点84)
2015年 1位:大宮(勝ち点86)、2位:磐田(勝ち点82)
2014年 1位:湘南(勝ち点101)、2位:松本(勝ち点83)
2013年 1位:G大阪(勝ち点87)、2位:神戸(勝ち点83)
2012年 1位:甲府(勝ち点86)、2位:湘南(勝ち点75)

<6位の勝ち点(2012年以降)>
2018年 東京V(勝ち点71)
2017年 千葉(勝ち点68)
2016年 岡山(勝ち点65)
2015年 長崎(勝ち点60)
2014年 山形(勝ち点64)
2013年 長崎(勝ち点66)
2012年 大分(勝ち点71)

■ホーム/アウェイ最強チームは?

 今季ホームで最も良い成績を収めたのは、松本と福岡でいずれも42ポイントを獲得した。松本はホームで迎えた最終節の徳島戦でJ2優勝を決定。地元サポーターにとっても、最高のフィナーレとなった。一方、福岡はプレーオフ圏外の7位でフィニッシュ。明暗を分けたのはアウェイの成績で、敵地で獲得した勝ち点は「28」だった。これは上位10チームで最下位、19位京都と同じ成績である。極端な内弁慶ぶりが昇格を逃す要因となったのは否めない。なお、アウェイ最強チームは横浜FCで、J2で唯一の勝ち点40以上を稼いだ。ただし、ホーム勝ち点は「34」と、上位7チームで最下位の成績だった。プレーオフ2回戦の舞台となるのは、本拠地ニッパツ三ツ沢球技場。今回は地の利を生かすことができるだろうか。

<ホーム成績トップ5>
1位:松本(勝ち点42)
1位:福岡(勝ち点42)
3位:大分(勝ち点41)
4位:東京V(勝ち点39)
5位:大宮(勝ち点38)
5位:町田(勝ち点38)

<アウェイ成績トップ5>
1位:横浜FC(勝ち点42)
2位:町田(勝ち点38)
3位:甲府(勝ち点35)
3位:松本(勝ち点35)
3位:大分(勝ち点35)

<ホームとアウェイの勝ち点差トップ5>
1位:新潟(15ポイント:ホーム勝ち点19、アウェイ勝ち点34)
2位:福岡(14ポイント:ホーム勝ち点42、アウェイ勝ち点28)
2位:徳島(14ポイント:ホーム勝ち点35、アウェイ勝ち点21)
4位:京都(13ポイント:ホーム勝ち点15、アウェイ勝ち点28)
5位:山形(12ポイント:ホーム勝ち点34、アウェイ勝ち点22)

■昨季から最も変貌を遂げたチームは?

FC町田ゼルビア

昨季から最も変貌を遂げた町田 [写真]=J.LEAGUE

 今季、J2を最も盛り上げたチームは町田だろう。J1ライセンスを所持しないチームが、J2優勝争いに参戦。J1の残留争いにも間接的な影響を与えた。最終的には4位フィニッシュとなったが、勝ち点は昨季比で「+26ポイント」。これはリーグトップの数字で、記憶にも記録にも残るチームとなった。また山口も昨季比で「+23ポイント」を獲得。後半戦は失速したものの、終わってみれば、順位(8位)、勝ち点(61)、総得点(63)がJ2でのクラブ史上最高記録だった。

<昨季との勝ち点比較> *昨季J1、J3在籍チームは対象外
1位:町田(+26ポイント)
2位:山口(+23ポイント)
3位:横浜FC(+13ポイント)
4位:大分(+12ポイント)
5位:松本(+11ポイント)

■最も多くのゴールに関与した選手は?

大前元紀、平戸太貴

今季J2得点王の(左)大前とアシスト王の(右)平戸 [写真]=J.LEAGUE

 今季、J2得点王に輝いたのは、24得点を記録した大宮のFW大前元紀。アシスト王は、17アシストを記録した町田の平戸太貴だった。では、得点とアシストの合計数が最も多い選手は誰だったのか。1位に輝いたのは、24得点4アシストを記録した大前。チーム総得点(65)の43パーセントに相当する28ゴールに関与した。“大宮のエース”として、東京Vとのプレーオフ1回戦でも活躍が期待される。一方、外国人選手として唯一トップ5に名を連ねたのが、横浜FCのMFレアンドロ・ドミンゲスだった。Jリーグ復帰2年目となる今季は11得点14アシストを記録。J2で唯一、2桁得点2桁アシストを叩きだした。しかし、最終節の甲府戦では足を痛めて途中交代。「レドミ」、または「ニーヤン」の愛称で親しまれる35歳のブラジル人MFは万全の状態でプレーオフに臨めるのか。横浜FCのJ1復帰を大きく左右するポイントとなりそうだ。

<ゴール関与が最も多かった選手トップ5>
1位:FW大前元紀(大宮アルディージャ)
41試合24得点4アシスト…28ゴールに関与(チーム総得点の43%)

2位:FWオナイウ阿道(レノファ山口)
42試合22得点4アシスト…26ゴールに関与(チーム総得点の41%)

3位:MF平戸太貴(町田ゼルビア)
40試合8得点17アシスト…25ゴールに関与(チーム総得点の40%)

3位:MFレアンドロ・ドミンゲス(横浜FC)
38試合11得点14アシスト…25ゴールに関与(チーム総得点の40%)

5位:FW船山貴之(ジェフユナイテッド千葉)
39試合19得点4アシスト…23ゴールに関与(チーム総得点の32%)

■フルタイム出場を果たしたのは?

 1年間で42試合。トータル3780分にわたってピッチに立ち続けたのは6選手になる。クラブ別では、大分と東京Vが最多2選手を数えた。フィールドプレーヤーでフルタイム出場を果たしたのは、大分のDF鈴木義宜と東京VのDF井林章。特に鈴木は、2016年のJ3時代から3年連続でのフルタイム出場となった。入団1年目の2015年もJ2で40試合に出場しており、プロ生活4年間で欠場したリーグ戦はわずか2試合だけという、驚異の鉄人ぶりを発揮している。

<フルタイム出場を果たした選手>
GK高木駿(大分)
DF鈴木義宜(大分)
GK上福元直人(東京V)
DF井林章(東京V)
GK岡本昌弘(愛媛)
GKビクトル(岐阜)

明治安田生命J2リーグ

(左上から)高木駿、鈴木義宜、上福元直人、井林章、岡本昌弘、ビクトル [写真]=J.LEAGUE

(記事/Footmedia)

欧州リーグ順位表

リヴァプール
42pt
マンチェスター・C
41pt
トッテナム
36pt
欧州順位をもっと見る
ドルトムント
36pt
ボルシアMG
29pt
バイエルン
27pt
欧州順位をもっと見る
バルセロナ
31pt
セビージャ
28pt
アトレティコ・マドリード
28pt
欧州順位をもっと見る
ユヴェントス
43pt
ナポリ
35pt
インテル
29pt
欧州順位をもっと見る

Jリーグ順位表

川崎F
69pt
サンフレッチェ広島
57pt
鹿島アントラーズ
56pt
Jリーグ順位をもっと見る
松本
77pt
大分
76pt
横浜FC
76pt
Jリーグ順位をもっと見る
琉球
66pt
鹿児島
57pt
鳥取
53pt
Jリーグ順位をもっと見る