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Jヴィレッジ再始動後、Jクラブ初のサッカー教室…浦和レッズ ハートフルクラブが実施

2018.09.04

こころを育むことをテーマに活動を続ける浦和レッズ ハートフルクラブ [写真]=浦和レッズ

「一生懸命やる」、「楽しむ」、「思いやりを持つ」

 8月24日(金)、25日(土)の2日間、「浦和レッズ ハートフルクラブ」が福島県双葉郡の「Jヴィレッジ」でサッカー教室を実施した。


 浦和レッズ ハートフルクラブは、こころを育むことをテーマに掲げ、年長児や小学生を対象にした「ハートフルスクール」、小学校や幼稚園、保育園を訪問してスポーツの楽しさを伝える「ハートフルクリニック」などを実施し、国内外でコミュニケーションの輪を広げている。

 Jヴィレッジでの1日目は、ハートフルクラブの落合弘キャプテンによる「浦和レッズ ハートフルトーク」が、Jヴィレッジ周辺地域の指導者や保護者を対象に行われた。

 落合キャプテンは現役時代、西ドイツのスポーツシューレ(総合スポーツ施設)を訪れた時に感銘を受けたという。当時の印象深いエピソードや日本で実現したJヴィレッジへの思いを話し、これまで福島県などの被災地各所で実施してきた復興支援サッカー教室をはじめとするハートフルクラブの活動を紹介した。

 訪問地で出会った子供たちや保護者らとのエピソードを交え、「一生懸命やること」、「楽しむこと」、「思いやりを持つこと」の大切さを参加者に訴えると、会場は大きな拍手に包まれた。

指導者や保護者を前に、こころの大切さを伝えた落合弘キャプテン [写真]=浦和レッズ

チームメートや盛田剛平コーチと喜びを共有する子供たち [写真]=浦和レッズ

「一生懸命やれる子は、社会に出ても可能性を広げていくことができる」

 2日目は、Jヴィレッジ周辺地域の小学生を対象に、「浦和レッズ ハートフルクラブ サッカー教室」が行われた。

 落合キャプテンは参加者と保護者に向けた講話で、「サッカーに一生懸命取り組める子がエースです。うまくいかなくても全然問題ない。うまくいかなくても一生懸命やれる子は、社会に出てもいろんな可能性を広げていくことができる」と力を込めて話した。

 講話が終わると子供たちはピッチへ移動した。この時期の平均気温を大きく上回る暑さに見舞われたが、参加した61名の子供たちは、こまめに水分補給をしながら、天然芝のピッチを元気に駆け回った。

 今回の会場となったJヴィレッジは、1997年に日本初のサッカーナショナルトレーニングセンターとして開設され、日本代表のトレーニングキャンプをはじめ、各種カテゴリーの大会や合宿などで利用されてきた。

 2011年3月に発生した東日本大震災に伴い、 施設の営業を休止していたが、今夏、再始動の日を迎えた。そのJヴィレッジでJリーグクラブがサッカー教室を開催するのは、今回の浦和レッズが初めてだ。

 日本サッカー協会とJリーグがサッカー界全体で福島復興への貢献を目指す「DREAM 福島アクションプラン」を主導する中、浦和レッズ ハートフルクラブの活動を評価し、サッカー教室などの実施を依頼することになった。

 ハートフルクラブは9月にも約1週間をかけて、福島や岩手をはじめとする東北地方を訪問するという。「こころ」の大切さを伝え続け、コミュニケーションの輪をさらに広げていく。

天然芝のピッチを元気に駆け回った子供たち [写真]=浦和レッズ

コミュニケーションの輪を広げる浦和レッズ ハートフルクラブ [写真]=浦和レッズ

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