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30,867人が熱視線…F・トーレス、3戦連発ならずも「チームは強くなっている」

2018.09.02

FC東京戦に先発出場したF・トーレス [写真]=Getty Images

 勝手な憶測だが、スタジアムに集まった30,867人のうち、約7割は自分のスマホでフェルナンド・トーレスの姿を写真に収めたのではないだろうか。

 何気ないボールタッチでも、ひとたびトーレスがボールに絡めば自然と歓声が沸き起こる。これぞスーパースターの証だろう。Jリーグ初出場から1カ月以上が経過し、トーレスはサガン鳥栖の完全なる中軸となった。3位FC東京とのアウェイゲーム、この日も2トップの一角としてスタメンに名を連ね、味の素スタジアムのピッチに立った。前半はFC東京の勢いに押され気味だった鳥栖だが、後半はトーレス&金崎夢生の2トップを起点に反撃開始。ラスト10分は何度もFC東京ゴールに迫った。


 結果的に試合はスコアレスドロー。公式戦2試合連続得点中だったトーレスも不発に終わったが、アトレティコ・マドリード、リヴァプール、チェルシー、ミランと名立たる欧州のビッグクラブでプレーしてきたストライカーを日本の首都・東京で見れたことに満足しているサッカーファンも多いのではないだろうか。試合終了後、鳥栖サポーターへ挨拶に向かう際も、無数のフラッシュが焚かれるほどの注目ぶりだった。

 今季序盤はクラブワースト記録の7連敗を喫し、依然として16位と低迷する鳥栖だが、トーレス加入と同時にチームの状態は上がりつつある。8月は3勝1分け2敗と勝ち越しに成功し、9月初陣も敵地で「最低限の1ポイント(トーレス)」を積み上げた。

 7月28日のJ1第18節・ジュビロ磐田戦からスタメンに定着したトーレスは「チームは強くなっている」と断言。「特に守備面は手応えを感じています。攻撃面も向上していると思うし、チャンスは作れている。ただ、まだ順位は低いので、今はポイントを積み重ねていくことが大事」と話した。

 J1は残り9試合。今節は残留を争う17位ガンバ大阪、14位横浜F・マリノスが勝利を収め、下位は混戦を極めている。「ライバルチームも残留のために頑張っているので、我々も最後まで戦わないといけない。J1残留のためにも、次は勝つ」と決意を新たにした。

By 三島大輔

サッカーキング編集部

サッカーキング編集部所属。 週刊J2&月刊J3 MC。Jリーグ&ブラジルサッカーウォッチャー。

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