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【磐田vs柏プレビュー】磐田は大卒ルーキー・中野が初先発か…柏は手塚&小泉のボランチコンビが格別の存在感

2018.08.17

名波監督によるスタメン抜擢はあるか。磐田の中野は、その時を待っている [写真]=Getty Images

ジュビロ磐田 柏下部組織出身の荒木は“古巣戦”に燃える

【プラス材料】
 リーグ前節の浦和戦で大久保嘉人を温存し、4試合ぶりに先発から外した。過密日程を考慮したもので、今節の柏戦に移籍後初ゴールを懸ける。J1初得点を決めた後、2試合出場機会がない中野誠也だが、先週の紅白戦で主力組に抜てきされるなど、名波浩監督は初先発の機会を窺っている。残留争いに巻き込まれないために勝ちにこだわるなら、今節がそのタイミングになる可能性が高い。

 柏には5月のアウェイ戦で逆転勝ちした。その試合で決勝点をアシストした荒木大吾は柏の下部組織出身。今節も“古巣”との対戦に燃えている。アウェイで2連敗したが、ホームでは中断明け後、3試合負けていない。前回は仙台に鮮やかに逆転勝ち。夏休み最後のヤマハスタジアムでの一戦に、サポーターの期待を裏切るわけにはいかない。

【マイナス材料】
 田口泰士が出場停止。先発を外れるのはチームに馴染んでいなかった2月の川崎との開幕戦以来で、中盤の構成がポイントになる。大井健太郎、高橋祥平が累積警告は3枚。今後、センターバック2人が一度に出場停止になることは避けたい。

 前節の浦和戦は2016年9月の神戸戦以来、約2年ぶりに4失点を喫した。2年間、堅守を続けてきた守備陣にとって受けたショックは計り知れない。浦和戦の先制点は微妙な判定にDF陣が副審に詰め寄るなど、最近は判定にも恵まれていない。悪い流れをどうやって断ち切って、チームが一丸となれるか。連戦のなか、相変わらずけが人が多い苦しい状況にも勝ち点を拾ってきた名波監督の腕の見せどころになりそうだ。

文:totoONE編集部

柏レイソル 新加入ストライカーのオルンガは今節から出場可能

【プラス材料】
 FC東京戦は後半に押し込まれ、幾度となくピンチを迎えたが、しぶとく耐え凌ぎ12試合ぶりの完封勝利を飾った。これまで脆さの見られていたカウンターやクロス対応が改善の兆しを見せたのは大きな収穫である。

 手塚康平と小泉慶、4試合連続でコンビを組む若きダブルボランチの存在感が格別で、彼ら2人が巧みにゲームをコントロールしている。さらにこのところ迫力を欠くクリスティアーノをスタメンから外し、スーパーサブ的に起用する加藤望監督の英断も吉と出た。

 また、今節からはケニア代表FWマイケル・オルンガが出場可能となる。当然のことながらまだ連携面に難があるとはいえ、それでも193センチの長身で、優れた身体能力と得点感覚を持つストライカーは格好の切り札になり得る。

【マイナス材料】
 FC東京戦では苦しい時間帯を水際で耐えられたしぶとさは評価できるが、マイボールになった後に相手の寄せの早さに屈し、簡単に蹴って逃げるか、プレスの網に引っかかってボールをロストすることで、2次攻撃、3次攻撃を浴びてしまった点は改善を要する。FC東京のシュートミスで助けられたものの、決定力の高いストライカーがいるチームが相手となれば失点する危険性が高い。

 新加入のナタン・ヒベイロは、高さと強さは十分期待できるが、コンディションが完全ではなく、周囲との連携不足もあって若干の不安を抱える。

 FC東京戦は瀬川祐輔のスーパーゴールで勝ったが、チャンスを仕留めきれない場面はあり、依然として“得点力不足”が解消されたとは言い難い。

文:鈴木潤

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