2018.08.16

【ライターコラムfrom金沢】U-17代表入りを果たした期待のGK…上田樹が初の国際舞台に挑む

ツエーゲン金沢U-18に所属するGK上田樹はU-17日本代表のメンバーに選出された [写真]=野中拓也
フリーライター。J2昇格初年度の2015年から、ツエーゲン金沢の番記者として取材活動を開始。J2一年目の快進撃、二年目の残留争いを肌で感じ、監督が替わった三年目は新たなチーム作りを見届ける。

 8月16日からチェコ遠征に臨むU-17日本代表のメンバーに、ツエーゲン金沢U-18に所属するGK上田樹が選出された。上田は石川県出身の高校2年生で、内灘SSS、金沢U-15、金沢U-18という経歴。185センチ、右利きのGKだ。すでに二種登録されており(背番号31)、トップチームの練習にも頻繁に参加している。

 今回の代表選出について上田は「驚いたけど、クラブユース(日本クラブユースサッカー選手権大会)でも結構(代表の関係者に)見られていたので、予感はしていた。うれしかった」と話す。「ビルドアップと前線へのパントキックは自分の持ち味だと思っている。身長がある分、ハイボールとかも勝てる。その辺は自信を持っている」という。

 ポジションの変遷はずっとGK一筋。小学4年生の頃にサッカーをはじめたが、当時はGKに深いこだわりはなかった。「やりたいと思ったのではなくて、自分が一番遅く(チームに)入って、監督に『GKやってみない?』と言われた。最初は別にポジションはどこでも良かったので、そのままGKをしていたら、だんだん楽しくなった」と次第にGKの面白さに開眼し、今に至る。理想のGKは「セービングがJ1の中で一番光っている」柏レイソルの中村航輔。また、金沢の白井裕人も理想の一人に挙げており「裕人くんは特にパントキックがめちゃくちゃうまい。自分もパントキックが得意だけど、上には上がいるなという感じ」とプロのすごさを口にする。

 上田は、トップチームの練習に参加する日々に刺激を受けている様子。現状、クラブのアカデミーにはキーパーコーチがいないこともあり、トップチームで過ごす時間はGKとしてレベルアップする絶好の機会だろう。「全部のプレーが速いので、先に先に準備することを意識してやっている。ボールスピードも判断スピードも、すべてにおいてスピードが違う。シュートだと、足を振るスピードも速いし、ボールも速い。いつものタイミングでやっていると全然取れなくて、先に先に準備しないといけない」。

 クラブとしても上田の代表選出は喜ばしい出来事。和田昌裕強化・アカデミー本部長は「去年からずっと見てきて、まず見た目がだいぶ変わった。シルエットがキーパーらしくなってきた。今年になってトップのトレーニングにも毎週2日間参加するようになって、判断、スピードの面では去年からだいぶ変わってきた」と話す。

 上田の目標は大きく分けて2つ。金沢のトップチームに昇格してプロサッカー選手になること。そして、今回のチェコ遠征を機に今後も代表に選ばれ続けること。小学生の頃に金沢の試合を観戦した際、「憧れみたいなものを持って」金沢U-15に加入。これまでホームゲームでは何度もボールボーイを務めた経験もあるだけに、「あそこに立ちたいという思いがある」という。海外へ赴くのは今回の遠征が初めてとのことで、パスポートも取得したばかり。「結構楽しみ」と、初の国際舞台へ胸を高鳴らせる。
 
文=野中拓也

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