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【浦和vs長崎プレビュー】中断明け無敗の浦和はベテラン勢が勝ちゲームに導く…長崎はヨルディ・バイスが攻守に存在感

2018.08.03

ヨルディ・バイスは、今夏の長崎の”アタリ”補強だ [写真]=J.LEAGUE

浦和レッズ 上位陣に連勝、エース・興梠が勢いを取り戻す

【プラス材料】
 リーグ前節まで首位の広島と3位の川崎の上位を相手に連勝。エースの興梠慎三は3試合連続ゴールと、W杯の中断明けから完全に勢いを取り戻した。

 酷暑の中で組まれた互いに中3日の連戦だが、浦和は2戦連続のホーム開催。移動の負担がないというのは、それだけでも大きなプラスになる。

 広島戦と川崎戦では、途中出場で阿部勇樹、森脇良太、李忠成というベテランがしっかりと勝ちゲームを締めくくる働きを見せた。こうした循環に主将の柏木陽介も「チームが一つになっている」と自信を見せている。

 順位表を見れば、直近5試合に負けがないのは浦和のみ。勝ち点も27に伸ばし、上位をうかがうところまできた。それだけに、ホームで勝ち点3を奪うのはマストだと言える一戦だ。

【マイナス材料】
 中断明けから前節までを3勝1分の無敗で進んできているが、そのゲーム運びには共通点がある。それは、相手がボール保持の時間を長くして、浦和がセットプレーや手数を掛けない攻撃でチャンスを得ているということだ。

 しかし、この長崎戦は全く逆の試合展開になることが予想される。柏木が「ボールを持つ時間が長くなって、相手がカウンターを仕掛けてくることになる」と試合を見通せば、興梠も「ハードワークした守備でしっかり走るチーム。違う意味で難しい」と警戒している。

 また、スタメンが固定傾向にあり疲労の蓄積は懸念材料。川崎戦では橋岡大樹の疲労が明らかで、信じられないようなミスも犯した。オズワルド・オリヴェイラ監督がスタメン変更を決断するかどうかも試合のポイントになりそうだ。

文:totoONE編集部

■V.ファーレン長崎 磯村の加入で中盤の展開力や構成力は改善の見込み

【プラス材料】
 札幌戦では直前でのファンマの欠場がありながらも、壮絶な打ち合いを展開して見せた点は好材料。中盤の軸である中原彰吾の故障による不在は続くが、新潟から加入した磯村亮太が、この試合から出場が可能となる予定で、中盤の展開力や構成力は改善されるはずだ。

 ヨルディ・バイスが加入以来、攻守両面で予想以上活躍を見せており、鈴木武蔵も再開したリーグ戦では得点こそ挙げていないが、スピードと走力を存分に生かしたプレーで好調さを感じさせている。ファンマがこの試合で復帰できれば、前節は少なかったポストプレーからの2シャドーの押し上げが復活するはずで、前線は安定感を取り戻すはずだ。

【マイナス材料】
 川崎、FC東京といった上位陣との連戦でハードワークをし続けた影響か、札幌戦では不用意なプレーから2失点し、攻撃面でも決定的なシーンでシュートを外すなどミスが目立ってしまった。黒木聖仁もコンディションに問題があり、札幌戦こそ志願の強行出場をしたものの、浦和戦でどの程度できるかは未知と言えるだろう。

 暑さが増す中で、選手たちの疲労や消耗は確実に蓄積しているが、サブ組の台頭が少なく主軸を交代させることができていない。札幌戦の負け方が悪かったためチーム内のムードは重く、浦和戦でも先制点を決められてしまえば、焦りや動揺が生まれる可能性があり、空回りした試合をしてしまいかねない。

文:totoONE編集部

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