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【G大阪vs清水プレビュー】巻き返し図るG大阪は高江ら若手の台頭に期待…清水はC大阪戦の完封で守備に自信

2018.07.20

G大阪の高江麗央には大きな期待が集まっている [写真]=J.LEAGUE

ガンバ大阪 前節退場のファビオが出場停止で守備に不安

【プラス材料】
 母国でリハビリを続けていたアデミウソンがこの中断期間中に帰国。前節の広島戦で戦列復帰を果たした。準備を続けてきたファン・ウィジョとの2トップは残念ながら早々に退場者を出してお披露目とはいかなかったが、いずれにせよ後半戦の巻き返しのためには彼らの活躍が必須。その責任を強く感じている彼らが今節、どんな爆発を見せるのか楽しみだ。

 また成長著しい2年目の高江麗央の運動量にも期待大。藤本淳吾がひざのボルトを抜く手術を行ったためやや出遅れていることもあっての起用だが、右サイドを定位置に遠藤保仁やマテウスとのバランスをとって攻守に動き回れるのも強み。若い戦力の台頭も後半戦の起爆剤として求められるだけに奮起を期待したい。加えて、チーム唯一のロシアW杯戦士、守護神・東口順昭の相変わらずの好パフォーマンスにも注目だ。

【マイナス材料】
 下位に低迷するチームの多くが中断期間に積極的な「補強」を行ったのに対し、G大阪の補強は現時点でゼロ。一方で昨年、今年の目玉選手として獲得した泉澤仁や矢島慎也を期限付きで放出するなど、戦力には不安が残る。にも関わらず、この中断期間には、これまで一緒にトレーニングを行ってきたトップチームとU-23チームを完全にセパレート。レヴィー・クルピ監督曰く「少人数で集中してトレーニングを行いたい」という狙いがあったようだが、総力戦が否めない後半戦にその決断はプラスに働くのか。

 いずれにせよ主力選手だけで厳しい後半戦を戦い抜けるはずはなく、「層の厚さ」の部分でチーム内での競争力がもっと高まってこなければ巻き返しは難しい。そこをチームとしていかに求められるかだろう。今節はファビオが出場停止。守備には相変わらず不安を残す。

文:totoONE編集部

清水エスパルス 16連休がコンディション面に影響する可能性も

【プラス材料】
 リーグ前節で4位のC大阪に3-0で完勝したことは、選手たちのメンタル面でも大きなプラス。攻撃では、CBのファン・ソッコが清水での初ゴールを決め、2トップの北川航也とクリスランも揃って点を取った。練習してきた攻撃の形から何度かチャンスを作り、それが2点目につながったことも好材料だ。

 守備では、課題となっていたクロス対応も安定し、チーム全体の組織的な守備でC大阪にほとんど決定機を作らせず、完封勝利は今季初。負傷中のキャプテン、竹内涼に代わってボランチに入った白崎凌兵が素晴らしい働きを見せたことも大きく、自信や勢いをつかむという意味では最高の再開初戦となった。また、交代で入った石毛秀樹やベテランの兵働昭弘、長谷川悠らも良い働きを見せ、戦い方のオプションが増えたこともプラス材料と言える。

【マイナス材料】
 C大阪戦では限られたチャンスを確実に決められたが、それが毎試合続くとは限らず、現状では確実に計算できる決定力が備わっているとは言いがたい。また、中断期間に16連休をとって心身ともに疲労のリフレッシュは十分できているが、夏場の連戦に向けて体力的な貯金を作るようなトレーニングはあまり行っていない。そのあたりは取り越し苦労の可能性もあるが、今回は中3日のアウェイゲームということで、C大阪戦のような良好なコンディションを回復できるかどうかが試合展開や勝敗を左右する要素になるだろう。

 もうひとつ、鄭大世や竹内、二見宏志など主力級にけがが増えているのは気になるところ。現状は他の選手の活躍によって影響が出ていないが、連戦でスタメン陣に疲労が出てくると不安要素になりうる。

文:totoONE編集部

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