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神戸入り確実のイニエスタ、海外でも大きく報道…ポドルスキとの共演に注目

2018.05.24

ヴィッセル神戸入りが確実となったイニエスタ [写真]=Getty Images

 今シーズン一杯でバルセロナを退団したスペイン代表MFアンドレス・イニエスタが、噂されてきたヴィッセル神戸への入団をついに自ら認めた。

 20日に行われたリーガ・エスパニョーラ最終節のレアル・ソシエダ戦で、バルセロナでの最後の公式戦を終えたイニエスタ。中国行きから日本行きへと報道が変化していった自身の去就について、「既に決断は下している。どこでプレーするかは近日中に発表する。それは、月曜、火曜、水曜のいずれかになるだろう」と、試合後のインタビューで明言していた。


 その言葉通り、23日(日本時間24日)に自身の公式ツィッターを更新したイニエスタは、ヴィッセル神戸の運営母体かつバルセロナのメインスポンサーである楽天株式会社の代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏と航空機内でがっちり握手する写真を掲載。スペイン語と英語で「友人とともに新しい家へと向かう」との報告を行った。

 また、これに先立つ形でツイッターを更新した三木谷氏も、航空機に搭乗する前に撮影したイニエスタとのツーショットと共に、「これから新しい友達を連れて東京に帰ります!」とコメント。イニエスタは三木谷氏と共に日本入り次第、ヴィッセル神戸との契約にサインすると見られている。

 バルセロナの主将で現役のスペイン代表という、Jリーグの歴史の中でも随一と言える実力者を迎え入れることが確実となったヴィッセル神戸。現在のチームの看板である元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキも、「彼が来ることになれば本当にクールだ。チームメイトとして一緒にプレーできるなら、自分にとってキャリアの大きなハイライトになる」と入団を歓迎していたイニエスタに向け、ウィンクの表情、サッカーボール、日本国旗の絵文字を並べながら「See you soon」と早速ツイートしている。

 ポドルスキの母国ドイツのメディアも、当然ながらイニエスタのヴィッセル神戸入りに注目している。中でも「バルサのレジェンドが日本へ」と速報した『デア・シュピーゲル』誌は、スペイン代表とドイツ代表の主力同士としてヨーロッパの覇権を争って来た2人の共演に期待を寄せた。

「スペインとドイツのスターが日本でチームメイトになる。20年間に渡りバルセロナのプレーを操り続けて来たイニエスタは、34歳を迎えてキャリアをアジアへと移す決断を下し、ヴィッセル神戸でポドルスキと再会する運びとなった」

 一方、イニエスタのヴィッセル神戸入りを連日のように伝えてきたスペインのメディアでは、『マルカ』紙が気の早い推測を行っている。「イニエスタがピッチャーに」と題打った同紙は、ポドルスキがチームに合流した直後の昨年7月にプロ野球のパ・リーグ公式戦で務めたのに続き、三木谷氏がヴィッセル神戸と同様にオーナーを務める東北楽天ゴールデン・イーグルスのホームゲームで始球式を行う可能性に言及した。

「本拠地カンプ・ノウでバルセロナの選手として別れを告げたイニエスタの、スポーツ行事における次のステージはベースボールのスタジアムになるかも知れない。ポドルスキが昨年行われたオリックス・バファローズとの一戦で務めたのと同様に、イニエスタは東北楽天ゴールデン・イーグルスの試合前の始球式を任される可能性がある」

 ヴィッセル神戸と言えば、イニエスタのアイドルである元デンマーク代表MFミカエル・ラウドルップ氏が、バルセロナおよびレアル・マドリードでプレーした後に加入したチームでもある。奇遇にも幼少期に憧れたスターに倣う形となったイニエスタが、母国の次の舞台として選んだ日本でどのような輝きを見せてくれるのか、スペイン史上最高とも称されるテクニシャンのプレーが待ち遠しいばかりだ。

文=北村敦

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